乗客あ然。機内の全モニターで「R指定映画」が流れてしまうwww

快適な空の旅を後押ししてくれる機内エンターテインメント。多様なコンテンツが揃っているが、もしそのシステムがあなたの意図に反するコンテンツを映し出したら……。

今月、オーストラリアのカンタス航空でそんな“まさかのトラブル”が発生した。

システムエラーが招いた
「R指定映画」の強制上映

「CNN」の報道によると、カンタス航空のシドニー発羽田行きの便で、機内エンターテインメントシステムに不具合が発生。乗客が個別に映画を選べなくなり、全員で同じコンテンツを視聴する事態に陥った。

乗務員は、一斉上映用の限られた選択肢から数人のリクエストに応じて作品を選択。しかし、上映されたのは過激なセリフや性描写を含むR指定映画『Daddio(原題)』だった。機内という密室で、予期せぬ刺激的な映像と音声に晒された乗客たち。作品に罪はないものの、SNS上には「不快だった」「子どもに見せられない」といった批判の声が相次ぐ結果に。

カンタス航空はこの事態について謝罪し、原因究明と再発防止を約束。「機内全体に流すには不適切な映画だった」と認め、乗客に陳謝したという。

変化を続ける空の旅
私たちにできるコトとは

今回のトラブルは、航空業界におけるデジタルシステムへの依存度が高まるいっぽうで、予期せぬ事態への備えが十分ではない現状を浮き彫りにしてしまった。

近年、航空各社は機内エンターテイメントの充実を図り、最新のコンテンツを提供することに力を入れているが、システムの複雑化やネットワーク接続の不安定さなどの新たなリスクも浮上している。

旅客数増加に伴って航空業界のデジタル化は更に加速していくことが予想されるが、同時にシステムトラブルのリスクが高まる可能性も拭い切れない。実際に、昨年1月にはアメリカ連邦航空局(FAA)のシステムトラブルにより、全米で航空機の離着陸が一時停止するという事態も発生した。

デジタル化が加速する現代において、企業は顧客に快適で安全なサービスを提供するために、システムの安定稼働はもちろんのこと、万が一トラブルが発生した場合の代替手段や対応策を事前に準備しておく必要がありそうだ。

今回のカンタス航空の事例は単なる珍ハプニングではなく、デジタル化に伴うリスクと責任について改めて考えさせられる出来事だったと言えるだろう。そして、私たち消費者もまたデジタルサービスの利便性とリスクを理解し、いざという時のために「備え」をしておくことが重要なのではないだろうか。

👀GenZ's Eye👀

フライトにあたってしまった人(特に家族連れ)には気の毒なのですが……羽田便だったとのことで、ちょっと乗ってみたかった気もします(笑)

Top image: © iStock.com / RyanJLane
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。