「投資しないリスク」が最大化する時代に、 まだ“何もしない”でいる?
投資とか資産運用って、「お金に余裕がある人がやるもの」だと思っていませんか?
でも今、リスクを取って行動しているのは──むしろ、お金も時間も限られている人たちだったりします。
なぜ? どうして?
市場調査会社「ミンテル」の最新調査をもとに、「いま投資が“誰のもの”になっているのか」を紐解きます。
投資にもタイパの意識
早く稼ぐための“ツール”になっている

Z世代の間では、「投資=効率よく稼ぐ手段」という考え方が広がっているようです。アメリカの調査では、「投資を始めた理由」として「お金を早く稼ぐため」と答えたZ世代は46%。他の世代よりも圧倒的に高い割合でした。
背景にあるのは、「コスパ」と「タイパ」という価値観。少ない時間で、最大限のリターンを。そんな思考が、お金の使い方にも浸透しているんです。
ところで、あなたは投資にどんなイメージを持っていますか?
「難しそう」「損しそう」──そんな不安を変えたのが、テクノロジーの力。たとえば、取引手数料ゼロの「Robinhood」や、買い物のおつりを自動で投資に回せる「Acorns」。こうしたアプリの登場で、今や投資は“特別なこと”ではなくなってきているようなんです。
始めるのに大金も専門知識もいらない。
Z世代は、お金を増やすことも、自分の時間をどう使うかも、全部ひっくるめて「最適化」しているのかもしれません。
子どもが多いほど、リスクを取る?

一方、日本を対象にしたミンテルの調査でも、興味深い傾向が出ています。
なんでも、子どもが3人以上いる家庭のほうが、外国株や暗号資産といったリスク資産への投資をしている割合が高いのだとか。
えっ? 支出が増える子育て世代こそ、もっと“守り”に入るんじゃないの?そう思いがちですが、実際は真逆。背景には、現実的なプレッシャーがあります。教育費、生活費、将来の不安、老後の備え。「このままじゃ足りない」といった危機感──。
お金に余裕があるからリスクを取るのではなく、「余裕がないから、あえてリスクを取る」という判断が、リアルな生活の中から生まれているんです。
もしかしたら、あなたの家庭や身近な人にも、そんな“攻めの選択”が増えているかもしれません。
投資は、いまや“生活スキル”のひとつに
ここで共通しているのは、「投資で儲けたい」というより、「自分の人生をコントロールしたい」という姿勢。Z世代も、子育て中の家庭も、きっかけは違っても、そこには「このままではいけない」というリアルな危機感があります。
かつては「投資=お金持ちの世界」だったかもしれません。でも今では、投資は“生活をどう設計するか”というスキルのひとつ。
お金のことを考えることは、自分の未来を考えること。そして未来を考えることは、今日の選択をアップデートすること。投資は、もはや専門家だけのものじゃありません。
日常の中にある“当たり前の選択肢”として、私たちのすぐそばにあるんです。
「投資をしないリスク」に
そろそろ気づいていい
もし、なにも行動しなかったとしたら──5年後、10年後の自分はどうなっていると思いますか?
もちろん、すぐに株を買ったり、口座を作ったりしなくてもいい。でも、「自分はお金に対して、どんな考え方を持っているのか?」を知ることは、誰にとっても必要なはず。
マネ活とは、単にお金を増やすことじゃなく、自分の価値観やライフスタイルを言語化することなのかもしれません。いまはまだ投資していない人も、まずは「知ること」「考えること」から始めてみてはいかがでしょう?
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