世界に出て初めて気づく。日本人に足りない「7つのスキル」
01:料理のスキル
「美味しい肉じゃが」は、国際社会で武器になる
海外、とくに欧米では、ホームパーティーが一般的。それは学生でも社会人も同じで、日本在住の方々もよく家に人を招くようです。いわば、ホームパーティーは国際交流の場なんですね。
そんな時、美味しい和食が披露できると、女子力ならぬ、国際人力がアップします。別に肉じゃがでなくても構いません。自国の料理をちゃんと作れることが、大事なんです。ベジタリアン向けに野菜料理を用意することも忘れずに!
02:ユーモアのスキル
知性がないと、外国人のジョークは笑えない
民族や人種の違いをジョークにするのは、欧米人の定番ネタ。例えば、イギリス人はフランス人をよくシニカルな視点で笑いの種にします。でも、これって日本人にはなかなか反応しにくい部分も。ちゃんと理解するには、ある程度世界史や文化的背景を理解する必要があります。
そう、彼らのブラックジョークが笑えることは、じつは知性の証明でもあるのです。
03:議論するスキル
天皇制やクジラ漁に対して、自分の意見を言えますか?
タイトルの2つのトピックスは、実際に私が留学中に周囲の学生から質問を投げかけられ、答えに臆した経験があります。 海外の方の多くは日本人以上に議論が好き。まるでゲームのように議論を楽しむ人も少なくありません。その時、大事なのは自分の意見を持っていること。「知らない」「わからない」では、一人前の大人として見てもらえません。
多くの日本人に足りないこと――それは、まず自国に関心を持つかもしれません。
04:体力
便利な生活に慣れた日本人は、圧倒的に体力不足!?
先日、ある海外のエグゼグティブと一緒に山登りをしましたが、老齢であるはずの彼の元気なこと! 海外に出ると彼に限らず、パワフルな方が多く、圧倒されることがしばしば。「国際社会に出るには、まず体力だな」と思う次第です。
実際、海外に出ると、ヨーロッパの先進国でもアパートにはエレベーターもない建物が多く、交通網が日本ほど発達していない場所も珍しくありません。
05:情報収集のスキル
外国人が「ニュース」と言うとき、それは国際ニュースを指している
日本のテレビニュ―スは、国内の話題がほとんど。でも、外へ目を向けると、それが東南アジアでも、アフリカでも、BBCやCNNなど国際ニュースを見ている人がとても多いことに気づきます。 国際ニュースを日常的に見るだけでも、ドメスティックな思考の殻を破ることができるはずですよ。
06:語学のスキル
英語は「話せるか」ではなく「何を話すか」
例えば、道具の使い方を知らずに作業を学ぶのと、道具の使い方をマスターした上で作業を学ぶのでは、雲泥の差があります。同様に、英語はあくまで道具です。海外に行かないと英語を学べないと思っている人は大きな間違い。英語学習は日本でもできます。海外で学ぶのは「英語を使って、何をするか」です。
留学をしようと思っている、あるいは海外で働こうと思っている方は、まず国内で最低限の英語の勉強をすること。これがマストです。
07:ゴール設定
世界に出るのは目的じゃない。本当に大切なのは「世界に出て、何をするか?」
海外に興味を持っている日本人のなかには「世界へ出る」ことが目的となっている人もいますが、本当に大切なのは「世界に出て、何をするか」。そのためには、できるだけ夢を具体的に想像するようにしましょう。 学生時代、私の頭の中には、憧れとして緒方貞子さんがいました。彼女のように国際舞台で・・・と夢を見たものです。今だったら、シェリル・サンドバーグ女史に憧れる女性も多いかもしれませんね。いずれにせよ、ロールモデルを持つというのも有効です。
以上は、学生時代から今に至る、海外経験から思う「国際人として、日本人に必要なスキル」です。
海外では、日本の常識が通用しないとよく言われますが、本当にそうだと実感しています。特にこれから更に進む国際社会のなかでは、日本の枠にとらわれない、幅広い知識を身につけることが問われるはずです。そんな時、この記事の内容を少しでも、思い出してもらえれば幸いです。