アプリで味を変えられる「魔法のグラス」

ただ水を飲んでいるだけ。でも、僕たちの感覚を操って、お酒を飲んだ気にさせる……。ということが、テクノロジーの発達によって、起こりうるようです。

一歩進んで考えると、近い将来、ダイエットをするときには、「食事制限をしながらも、自分の好きな味を楽しむことができる」ということを意味しているのかもしれません。

脳を騙して、お酒を飲んだ気分に。

シンガポール国立大学の研究によって開発された「Vocktail」は、視覚と嗅覚、味覚を操ることで、ただの水でもカクテルを味わったような感覚にさせるのだとか。カンタンに言えば、脳を騙しているということ。

ちょっと詳しく説明をすると、視覚はLEDライトで、嗅覚は特定の匂いを放つストローのようなモノで、味覚は微弱な電気で唇や舌を刺激するようです。しかも、この操作はスマホから行うこともできるそう。

これが製品化されたら、興味本位で使ってみることはあるかもしれないけど、正直、あまり実用的ではないでしょう。だとすれば、ダイエットをしなければいけない人や、糖尿病のリスクがある人に向けて、開発されたモノだと考えると筋が通るような気がします。

さらに研究が続けられるならば、食事への応用の可能性も。食べるものを制限しながら、特定の味を楽しめることもありえるのかもしれません。

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