パーソナルトレーナーに聞く、ダイエット中の「痩せる食事」と「おやつ」のこと
「ワッフルやパンケーキが大好き!」
「好きな食べ物は2日も我慢できません!」
そんな食いしん坊発言も飛び出すパーソナルトレーナー・門脇妃斗未さんに、トレーニングを頑張る人たちが、ダイエットに成功するための「食事の方法」を伺った。
「食べる事に罪悪感を持つ必要も、自分を責める必要もありません。皆さんに言いたいのは、食事にこだわり過ぎなくても目標は達成する方法があるということです」
自身の摂食障害の経験も活かし、オンラインサロンで食事指導も行う門脇さんが伝授する、好きなものを我慢せず、健康でキレイな体を手に入れるためのちょっとしたコツとは?食べる物にこだわるよりも大事なこととは?
パーソナルトレーナー。YouTubeやInstagram、Yahoo!などで、自宅でできるトレーニング動画を配信。2019年には、DMMオンラインサロンも開設し、ダイエット中の食事の相談なども行なっている。明るいキャラクターと、ユーザーに寄り添う指導が大好評。著書は「なかなか痩せない人程、脂肪がどんどん燃える 燃焼系HIITダイエット/PHP研究所」。愛猫は18歳のオス猫・GOちゃん。
HP:HIIT ME FIT
ちゃんと食べて痩せる体
を作る食事のルール
【燃焼と休息のメリハリをつける食事を】
——門脇さんのトレーニング指導では、「ちゃんと食べること」も大事にされていますが、自身が実践していることなども含めて、「トレーニングと食事」で大事なことは、なんだと思いますか?
「まずはやっぱりちゃんと食べることです。“食べない=痩せる”、“食べる=太る”と思っている人がいるけど、それはちょっと違う。そして、自律神経のバランスを崩さない食事の摂り方をすることです。
自律神経のバランスを整える食事をするだけで、体重は安定したり、痩せていくと思いますよ。それは体に、“燃焼する時”と“休ませる時”のメリハリをつけるということ。
朝はアクティブなホルモンを出してあげないと、夜に休むホルモンが出てくれないんです。夜に休むホルモンが出てくれないと、寝てるつもりでも体がちゃんと休めていない状態。朝起きてもぼーっとしてお腹も減っていないなら、それがバランスの崩れている証拠です」
【ポイントは自律神経の
バランスを整える食べ方】
——具体的に、「自律神経のバランスを整える食べ方」とは?
「朝にはエネルギーになるものをしっかり食べて動き、お昼ご飯もしっかり食べる。そのあとは、夜の眠る時間に向かって消化機能を休ませるように、ちょこちょこ食べるようにし、胃に負担をかけないようにします。
よく例えるのは、平皿に好きなものを置いて、一回食べて、またお腹が空いたら食べる、そのあともまたお腹が空いたら食べる。これを繰り返すという方法です」
【ダイエットには
何を食べるのがオススメ?】
——食べるものの内容は?
「正直それはなんでも良くて、バナナでも、パン一口ずつでも、アイスでもいい。一気に負担をかけることなく、いつでも胃を空っぽにできて休ませられるように、自分の睡眠時間に向けて食事を摂っていくことを意識するといいと思います」
【朝食は、食べる?or食べない?】
——ちなみに、朝食の摂り方っていろんな考え方がありますよね。
「私のスタートはコップ一杯の水を飲んだあと、一口でいいからフルーツを摂るようにしています。フルーツを食べながら朝ごはんの準備をしてもいいと思う。メインではエネルギーになる炭水化物、タンパク質を摂って、アクティブなホルモンを出すようにする。
あと食事で大事なのは、無駄な欲求を作らないように我慢しすぎないこと。私なんて、好きなものは2日も我慢できない。2日我慢したらそのあときっと4日分食べちゃう(笑)。
お酒が辞められないという人もいるけど、辞めなくてもいいから運動すれば太りませんよ。私のトレーニング仲間もみんなお酒好きです!」
おやつの種類は「好きなもの」
食べるタイミングは「運動後」
——ちなみに、門脇さんがどんなおやつを、どんなタイミングで食べているのかがめちゃくちゃ気になります。
「私なんてワッフルとかパンケーキとかクッキーとか大好きだから、食べたいものを食べたい時に食べているだけですよ(笑)。
でもそれを、トレーニングで体ができてない人に言うのは間違いだから、最初は“運動後に好きなもの食べる”という習慣をつけるといいと思います。筋トレ後に菓子パンを食べるとか。そのタイミングは吸収・燃焼が早く、エネルギーとして活用してくれるんです」
——いわゆる運動後30分以内の栄養補給ですね。運動後は急いでパンケーキ屋さんに走らなくては!
「30分以内でなくても、運動後は体が疲労しきってる状態だから、栄養をとってあげた方がいいですよ。免疫も落ちてるから、風邪などのウイルスもキャッチしやすいです」
食事を減らすと
痩せにくい体に……
「それから、世の中には、“1週間でこんなに変わった”とかいう謳い文句のものがたくさんありますよね。私も信じたり実践したりしたこともあるんだけど、経験してみると、それだけの短期間で変わったものってすぐ戻るし、何かしらのリスクがある。ほとんどの場合は、痩せにくい体を作ってしまうんです。
食事を減らすことも、すればするほどリスクがある。
もちろん極端に脂質が多い食事ばかりなどになれば太ることもあるでしょうけど、基本的な運動習慣と、体ができていれば、食べても痩せていくと思いますよ」
——それは、基礎代謝が上がるから?
「それもあります。基礎代謝が上がるということは、体の機能・循環ががよくなるということ。筋肉があることで体温が上がり、自律神経の働きをよくし、内臓も温まって動くようになり、末端まで栄養を流すようになる。体の機能が高まり、燃焼していく。それが痩せやすい体です。
食べる量が減ってしまうと、体の機能も低下していく。最終的には、ゆっくりゆっくり太っていくんですよ」
——コワイ……。
「もし、他にも気になることや相談したいことがあれば、私のオンラインサロンでも食事相談ができるので、興味があればのぞいてみてほしいです。オリジナルレシピの紹介もしています。食べないと、太る体になりますよ!」
『HIIT ME FIT』
【DMMオンラインサロン】https://lounge.dmm.com/detail/2172/
【公式ホームページ】https://www.hiitmefit.com/
【Instagram】https://www.instagram.com/hiitmefit/