自転車でいろいろな街を走った、そして決めた。「つくばに住む」。

思ったわけです。

街の自転車屋さんなら、その街のいい場所をいろいろと知っているかもしれない。自転車が好きなら、その街のいろんな場所を走って来ているはずだから、って。

それならいい人がいますよ、ってつくばの人に紹介されたのが彼でした。

福田さ〜ん

4729698181447680

つくばにあるサイクルショップ「タスサイクル」の店長・福田さんです。代官山とか、原宿とか、もともと東京のおしゃれタウンで働いていたけど、つくばが気に入って越して来ちゃった人。

でも、いろんな街を走ってみて、移住先にこの街を選んだって言うんですね。つまりそんなふうに彼を引きつけたものが、この街にはあるんです。

だから、それをひも解くために、少しだけ教えてほしいことがあります。

福田さんがおすすめの場所。お気に入りの道や風景。それを辿りながら話しませんか。

「いいですよ。つくばはね、本当に、いくらでも遊べる街ですよ!」

木漏れ日の中を駆け抜ける
並木道

4562688646578176

まずはね、ここを走りました。筑波大学の各施設の間を通る並木道、「かえで通り」。

「通勤ラッシュの時間帯を避けて通ると、のんびり走れていいと思います」

今回走ったのは2月半ばくらいでしたが、木々に葉っぱのある季節は、木漏れ日が綺麗だそうですよ。紅葉の時期もいい感じ。

6377739141513216

「つくばって平坦なので、ライフスタイルでも自転車を使える町。僕はもともと都内や神奈川の方で店をやりたかったんですが、やりたいような店がもうそこにあって、今そこであえてやる必要はないかもって思ったのと、つくばのフィールドの広さに惚れました」

TX(つくばエクスプレス)に乗ったらあっという間。ハッとしたら目の前には研究学園の街が広がってて、筑波山も見えて、つくば、なんかすげーなって。奥さんの用事に付き合ってたまたまつくばに来た時に思ったそうです。

しかも、街なかを見渡したら自転車屋がやたらが多い……激戦区だ、需要がある、ここだ!っていう流れね。

「実際お店出すのにいろいろとリサーチはしたけど、つくばのこの辺は、東京みたいなもんでよそから来た人も多い。だから、土地のしがらみも少なくて、新しいことをはじめやすいのかもしれませんね」

自転車を愛する人が
多い街

6271429574131712

かえで通りを抜けたら、静寂と緑の中、厄除けの神様で有名な「一ノ矢八坂神社」前を通過。

「つくばって、国の研究機関や企業も多いので転勤族も多い。どうせまた転勤になるかもしれないからと、車じゃなくて自転車買う人が多いとかで」

海外の方も多いから、合わせて自転車人口が高いというわけですな。

「あとはお客さんと話していると、子供の教育に熱心な方が多い印象。車ではなく、自転車に子供を乗せてあちこち行くことで、暑い、寒いを自分の肌で体感させたいって」

車はエアコンあって快適だけど、幼心に親の自転車の後ろに乗せられて走った記憶って、結構ずっと残るもの。そういうものを、意識的に残したがる人が多いんですって。

雑貨屋さんみたいな
自転車屋さん

4967680440270848

ところで福田さんのお店って、“自転車屋さん”というより、“雑貨屋さん”という感じですよね。

「なんとなく雑貨屋ってふらっと入れるじゃないですか。でも自転車屋は敷居が高いというか……なんかこう頑張って入んなくちゃ行けない感じがありますよね。そういうんじゃなくて、面白いものないかな〜って気軽に遊びに来てもらえる店を目指してます」

52518392346705926512463138783232

つくばはレース思考のお客さんも多いけど、自転車は遊ぶ道具、お店はそれを手に入れる場所という価値観でやっているんだそうです。

遊べる本屋はヴィレッジヴァンガード。遊べる自転車屋はタスサイクル。そんな感じでお願いします。

5145529667289088

ここは…ここは…いいっ!

その後、一気に筑波山の方まで向かいました。そして次のポイントが、今回、個人的に一番ささった風景。

6084650573234176

ただひたすらにまっすぐな田んぼ道。駆け抜けてください。道の向こうに見えるのは、筑波山……ではありませんが、駆け抜けちゃってください。最高に気持ちいいから。(筑波山も左の方に見えますよ)

その後は、鎌倉から戦国時代にかけて茨城県南地域に勢力をもった小田氏の拠点、「小田城跡」の脇を走って……。

50545303161405446388466627641344

すぐ側の「つくばりんりんロード」を進みました。りんりんロードってのは、つくば市の北西にある桜川市から、つくばを通ってさらに北東の土浦市までを結んだ、全長約180キロのサイクリングコース。交通量も少なく、全体を通して比較的平坦で走りやすい道が続きます。

小田城跡すぐそばのりんりんロードは桜並木なので、春はピンクの中を走れるということですね。素敵。

4682875790163968

これ、私、
100個食えます(笑)

4531572682260480

だいぶ走りました。ここまでで、ざっと走行距離20キロ。ということで、福田さん行きつけのモグモグスポット・その1に到着です。

4874248258584576

「沼田屋」さんです。

沼田屋さんは、筑波山の麓にある創業100年以上の老舗和菓子屋さんで、筑波山名物の「がままんじゅう」なんかを作っているところ。

47778330878935044511469014089728

が、今回のお目当は“がままんじゅう”ではなくて、“カリントウまんじゅう”です。

「ここの“カリントウまんじゅう”は本当におすすめ。何個でもいけちゃう」

はい、これはですね、全国各地のカリントウまんじゅうを食べ歩いたのち、やはり我が地元福島のものが一番だと自負していたこの私の舌を持ってしても、うまい。迷いなく買いましたもん。5個入り2袋。合計10個。一人暮らしですけど。

5175456999407616
カリントウまんじゅう一袋5個入り(550円)

ちなみに、買ってすぐのカリカリを是非食べてほしいんですが、翌日以降は弱火のフライパンで焦げないように炙ると、できたての美味しさが復活します。レンジ、トースター、直火‥‥いろいろ試したけど、最終的にこの方法が一番良いという結論に至りましたのでご参考まで。弱火、弱火ですよ!

沼田屋

住所:茨城県つくば市沼田1400

TEL:029-866-0036

営業時間:9:00~18:00 

定休日:無し

糖分補給は続くよ
どこまでも

お次のモグモグスポットはこちら、「桜井菓子店」さんです。エッ、まだ食べるの?

5488694333014016

食べますよ。お母さん手作りのあんドーナツ。

4919682301689856

1個108円、普段お一人で切り盛りされてるので、是非お釣りなく持って行ってあげてください。これまた何個でもいけちゃう系なんですが、5個買うとして、540円ね。

お母さん、「もう宣伝なんてしなくていいのよ」なんて言ってましたが、美味しかったから紹介させてください。素敵な笑顔と楽しいおしゃべりもありがとうございました。

5030879910952960

桜井菓子店

住所:茨城県つくば市神郡76

TEL:029-867-2750

営業時間:9:00〜17:30(17:00過ぎには閉めることもあり)

定休日:水曜日午後(間違えて訪問する人のために午前中は営業)

つくばって、思いついたら
パッて遊びにいける街

5655671924064256

そんなわけで、本日のゴールはここ、平沢官衙遺跡。奈良・平安時代の常陸国筑波部の役所跡です。こののんびりな空気感に包まれながら、ゲットしてきた桜井菓子店のあんドーナツをモグモグモグ……。本日の走行距離、およそ25キロ。あんこの甘さが身にしみます。今さらですけど福田さん、相当な甘党ですね?

「はい、普段から甘いものを消費するために自転車漕いでるようなもんなんで(キリッ)」

あら。それって、お菓子食べるのやめたくないからそのぶんジム行って消費してる私と似たようなもんですね(キリッ)。

66509017458933766243342903934976

「つくばの面白いところはねぇ、やっぱり、遊び場所がたくさんあって、パッと行けるってことなんじゃないかなぁ。都内にいた時みたいに、予定立てて、レンタカー借りて、現地まで移動してから…ていうのがない」

思い立ったらいくらでも。車、バイク、自転車、ハイカー、ランナー、みんな思い思いに本気で遊んでいるんだって。

「あとほら自転車乗りって、地方で急な山道を走ってると、結構車の人に冷ややかな目で見られたりしますよね。そんなに頑張って……って。でも、つくばは自転車乗りがいっぱいいるから、周りも楽しんでいるのをわりと温かい目で見てくれたりしますよ。いいですよ(笑)」

今回福田さんが見せてくれた風景、オフシーズンで緑が芽吹く前だったけど、広くて、穏やかで、進めば進むほどに心がフラットになりました。すごくよかった。

でもやっぱり次は、8月あたり、両サイドが緑になったあの田んぼ道を爆走したいと思ってます。そして『夏色』とか歌っちゃう。全然下り坂じゃなかったけど。(通じているかいミレニアル世代よ)

彼がつくばに惹かれた理由、みんなにも少しは伝わったかな。

とりあえず、これからの自転車乗りが目指すべき街は、「SHIMANAMI」じゃなくて「TSUKUBA」なんじゃない?

Photo by Etsu Moriyama
取材協力:つくば市

TAS CYCLE(タスサイクル)

住所:茨城県つくば市東新井38-6

TEL:029-896-8253

営業時間:13:00〜20:00

定休日:火曜日(*レース参加で土日祝日も休みあり)

ひらけ、つくば。
茨城県つくば市は、日本で初めてセグウェイが公道を走れるようになった街。「セグウェイは、ロボットという位置づけなんです。移動するための手段というより、移動を...
秋葉原からつくばエクスプレス約45分の茨城県つくば市。ロープウェイやケーブルカーのある筑波山のアクティビティや公道を走るセグウェイ体験、おしゃれなカフェな...
そう、「つくば(オス・11歳)」は、ここ茨城県つくば市にあるハンバーガーカフェ「0298(ゼロニーキュウハチ)」のデキるスタッフ犬。
茨城県つくば市にある「小菊」は、つくば駅から15分ほど歩いたところにあり、地元民から出張のお父さん方まで幅広く人気の刺身居酒屋。この街は海に面していないけ...
しいたけ狩りを体験すべく、茨城県つくば市の「なかのきのこ園」へ。ひょっとするとここの社長・飯泉さんは、つくばのC.W.ニコルなのかもしれない。そんなことを...
茨城県つくば市にある人気店、ベッカライブロートツァイトのパンは、食べるたびに首をかしげるほど美味しい。しかもそれは、サンドイッチ、クロワッサン、あんぱん、...
BBQって、夏場に外でワイワイ肉や野菜を焼くことだと思ってませんか? 茨城県つくば市にある「BAR-KIN(バーキン)」の店長・河合さん曰く、あれはただの...
友人に絶対行けって言われた茨城・つくばのパン屋さん、「encuit(アンキュイ)」。誰がどう見ても、右から見ても左から見ても、外観が、「ガソリンスタンド」...
「筑波山」は、秋葉原からつくばエクスプレスで約45分の茨城県つくば市にあります。ここは年間を通して山登りができる、日本の百名山のひとつ。ケーブルカーやロー...
このお店、居心地がいいんです。けん玉や古本、ちょっと変わった雑貨などたくさんのものが置いてある、茨城県つくば市のカフェ「千年一日珈琲焙煎所」。「オシャレじ...
茨城県つくば市、筑波山の麓にお店を構える「松屋製麺所」さんで、朝ごはんにラーメン食べてきましたよっと。いわゆる「朝ラー」です。でもこの松屋製麺所、その名前...
茨城県・つくば市。筑波山の麓に、おせんべいの手焼き体験ができる「日升庵」っていうカフェがあるって聞いて行ってみましたよ。そしたらここの店長さん、かつて日本...
茨城県・つくば市の筑波山にある「ガマランド」は、ただのB級スポットじゃありませんでした。廃墟と化した遊園地ゾーンの下にひっそりとある「ガマ洞窟」。その暗闇...
愛媛県は、2017年3月に「四国一周1,000キロルート」を発表した。これは、四国を周遊するサイクリングロード。台湾が取り組んでいる、台湾島を一周する環島...
建設されればされるほど、環境に優しい街が形成されていく。建築家Richard Moretaさんがデザインしたのは、ゼロエミッション化を実現する街づくりの第...
シティサイクル用にピッタリなのがスペインの〈CLOSCA〉が作ったへルメット「FUGA」です。ユニセックスで使えるスマートな外見と、モバイル性がポイント。...
見た目の派手さも手伝って、レーザーライトを路上に照らすことで自転車事故を防ごうとするムーブメントは数年前からありましたが、米・ニューヨークの自転車シェアサ...
地元に活気を! と愛媛県の八幡浜で企画されたのは、中心街の新町商店街を「黒ずくめ」にすること。おもしろがってくれる街の人たちも徐々に増え、今では55店舗が...
これがイイ!かどうかは人それぞれですが、この「UNDER-COVER」という傘、自転車に乗る人ではなく、自転車そのものを雨水で濡れるのを防いでくれるという...
ここでは、宮崎県・日南市の「旅行の前にチェックしておきたい5つの魅力」を紹介します。大型クルーズがやってきたり、広島東洋カープのキャンプ地であること、さら...