レシピ内の「ひとつまみ」。本当にみんな指でつまんでる?
料理していてたまに思うのが、「塩ひとつまみ」のひとつまみの量。具体的に何グラムと書かれていないし、スイーツづくりでなければ大抵適当にササッとふりかけてしまいますよね。
でもこのとき、本当に"ひとつまみ"してますか?
僕の場合、目分量でそのまま瓶からふっています。
なんでかって、指先が汚れるし、いくら洗った手とはいえ、なんだか調味料に手を突っ込むのは気がひけるから。
でもそんな心配、これならしなくても良さそうなんです。
調味料を「フタごと」ひとつまみ
©2018 Akihiro Yoshida
©2018 Akihiro Yoshida
©2018 Akihiro Yoshida
容器の中に入れた調味料を素手でさわらずに、フタごと"ひとつまみ"できるフタです。
素手でさわるのが気になるなんて神経質だ!という人もたくさんいるだろうけれど、気になっちゃうものは気になっちゃうんですよね。
わざわざ手袋をつけるのも面倒だし、スプーンを使ったり、瓶からふりかけたりするのは、そもそも「ひとつまみ」じゃない。
このフタと一体になっているところに、やられた〜感があると思いません?
©2018 Akihiro Yoshida
世界的に活躍するデザインオフィスnendoによる「air lids」というシリーズのひとつがこれ。このシリーズは、空調機器メーカー「ダイキン」のためにデザインした、フタに特徴のあるキッチンウェアです。モノとヒトの間にある空気を、フタという形に変換し、その空気が感じられるというコンセプトでつくられています。
今回紹介したもの以外にも、液体を体積で「押し出す」フタや、押しつぶすことで口が開いて注ぐことができるフタなど、なるほど〜と感心してしまうユニークなものばかり。
けれど残念なことに、これらはすべてプロトタイプなんですって。
©2018 Akihiro Yoshida
© 2018 Akihiro Yoshida
もちろん性格にもよるけれど、料理初心者はとくに、レシピどおり正確につくっておいしく仕上げたいもの。
「塩ひとつまみ」と書かれていれば、やっぱりそこは"ひとつまみ"すべきでしょ?
Top photo: © 2018 Akihiro Yoshida
Reference: nendo