【ソムリエ推奨】3000円アンダー「アロマティックな白ワイン」
フルーティーで飲み口さっぱり、といった白ワインは多いんですが、どこにどういう違いがあるのがかイマイチよく分からない。
なんとな〜く、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングあたりを無難に選んじゃってる人。注目です!
ソムリエ吉川大智さんに3000円以下でオススメのアロマティックな白ワインを紹介してもらいました。香草たっぷりのアジアン料理や、香辛料バシバシのエスニックのお供なら、この1本!
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「ゲヴェルツトラミネール」という名のぶどう品種をご存知だろうか? 舌を噛みそうなネーミングだが、「ゲヴェルツ」はドイツ語でスパイスの意。冷涼な気候が育んだ香り高いぶどうだ。
今回紹介するのは、米オレゴン州でのびのび育ったゲヴェルツトラミネールのワイン。もちろん、特筆すべきはその香りなわけだが……。
その香り、官能的につき。
スワロー ゲウェルツトラミネール
産地:アメリカ オレゴン州
ぶどう品種:ゲヴェルツトラミネール
タイプ:白ワイン
味わい:甘みをともなうフルーティな辛口
アルコール:14度
価格:2288円(税込)
まずは、グラスを鼻に近づけその香りに酔いしれてほしい。バラ、ライチ、白桃を連想させる、あまりにも華やかで甘美なアロマにうっとりすることだろう。(保証します!)
黄金色の色調も美しいんだけど、さらに驚くのはその味わい。
口に含むと、青りんごやライチをかじったかのような果実由来の甘味を感じ、飲み込んだあとの余韻は、ピリリとほのかな苦味をともなう。たとえるなら、グレープフルーツの皮。あのフレッシュで爽やかなニュアンスがある。
フルーティな甘味だけを感じる単調なワインや、ドライな辛口を追求したワインは数多くある。だけど、「甘味」と「苦味」が絶妙に共存しながら、こんなに奥行きのある飲み口の白ワインは、スワローのゲヴェルツトラミネールをおいて他にないんじゃないかな。
それでいて実勢価格も2200円前後。この値段ではなかなかお目にかかれない1本です。
ゲウェルツトラミネール × アジアン料理
ところで「甘味」と「苦味」が共存するワインには、何を合わせればいい? 僕のオススメは「アジアン料理」だ。
料理とのペアリングにも最高のパフォーマンスを発揮するんだけど、なかでも香味野菜、香辛料とのマリアージュが抜群!
たとえば、スパイシーな「タンドリーチキン」、甘辛ソースでいただく「生春巻き」、ラム肉を使ったネパールの蒸し餃子「モモ」なんかもベストマッチだ。
他にも、ハーブやスパイスをふんだんに効かせた「魚のグリル」や「香草パン粉焼き」あたりもオススメ。フレッシュハーブは今の時期にもピッタリ。
騙されたと思って、まずは2本オーダーを。独特のアロマと複雑な味わいを、ゆっくり単体で味わうための1本。2本目はエスニックなペアリングを楽しむが吉!
ちなみに、ゲヴェルツトラミネールのほか、スワローのリースリングもオススメ。こちらもコスパよく、めちゃくちゃうまいですよ。