【ソムリエ推奨】真夏日に飲みたい抜群の「辛口白ワイン」
キリッと冷えた白ワインの媚びない辛口って、夏にぴったりですよね。かといって、何ちゃらの一つ覚えじゃないけど、毎度「シャブリ」では芸がなさすぎる。ワインの世界は広い。きっと、夏がよく似合う極上の辛口白ワインがあるはず!
ということで、ソムリエ吉川大智さんに3000円で手に入る、とっておきの1本を紹介してもらいました。
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「辛口でおいしい白ワインは?」と聞かれれば、その人の好みに合わせていろいろ提案ができるけれど、「暑い夏にオススメの白は?」の質問には、迷わずこう応える。
ヴィーニョ・ヴェルデ!と。
ポルトガル語でヴィーニョ(vinho)はワイン、ヴェルデ(verde)は緑、直訳すれば「緑のワイン」となるわけだが、このワイン、その名の通り完熟する前に収穫されたフレッシュなぶどうで醸造するのが特徴。
ここに推薦するのは「ポウコ・コムン」。使われるぶどう品種は、スペインでは高級白ワインでよく用いられる「アルバリーニョ」。
辛口で飲みやすさ抜群
「ヴィーニョ・ヴェルデ」
ポウコ・コムン ヴィーニョ・ヴェルデ アルバリーニョ2018
産地:ポルトガル / ヴィーニョ・ヴェルデ地域
ぶどう品種:アルバリーニョ100%
タイプ:白ワイン
味わい:辛口
アルコール:13%
価格:2398円(税込)
ポルトガル北部、大西洋沿岸のヴィーニョ・ベルデ地域でつくられる「ポウコ・コムン」。
通常、ヴィーニョ・ヴェルデは現地ではビールの代用品のように飲まれているカジュアルなワイン。アルコール度数が低めで飲みやすさを重視した仕上がり。コスパも上々で多く出回っているけれど、この「ポウコ・コムン」はアルコールをしっかり感じる厚みのある果実味と、フレッシュなアロマで他のそれとは明らかに一線を画すつくり。
レモンイエローの色調も夏らしくて爽やか。グラスを軽く回せば、青リンゴやレモンの皮を爪でつぶしたときのような清涼なアロマが広がる。
いざ口に含めば、細かい気泡がはじけるような感覚。そして、頬がきゅっとすぼまるような、いきいきとした酸味も今の時期に心地いい。日差しがさんさんと降り注ぐバルコニーや、公園の芝生が間違いなくぴったり!
ヴィーニョ・ヴェルデ × 海の幸
= ただただ、至高。
ところで、ヴィーニョ・ベルデといえば別名「シーフードワイン」としても知られている。これは、海沿いの生産地だけあって、現地でも海の幸と合わせて親しまれていることから。
ワインを口にするだけで、新鮮な魚介とのペアリングが無限に思い浮かぶんだから、本当フシギ。
たとえば、こんな海鮮おつまみはいかがだろう。
シンプルに炙ったホタテやアワビ、レモンをきゅっと搾った生ガキ、あるいはサバの塩焼き、鯛のカルパッチョ、タコやイカを使ったマリネもいい。あるいは変化球でアジのなめろうあたりもオススメ。
こんな具合に、海の幸ならどんな料理ともレンジの利いたペアリングが楽しめる。だから、海辺のBBQには間違いなくこの1本! 夏本番を迎える前に、まずは「ポウコ・コムン ヴィーニョ・ヴェルデ」を試してみて。