「トノサマバッタ」の食用利用に関する共同研究がスタート
コオロギに続き、いよいよ「トノサマバッタ」を食用として利用するための研究がスタートした。
本研究に携わるのは、昆虫食の専門企業「合同会社TAKEO」と「弘前⼤学」の農学⽣命科学部環境昆⾍学研究室の管原助教。
現在、世界の昆虫食市場の主流であるコオロギは、雑食性で飼料の調達がしやすい。さらに生育も早いため養殖するのが簡単で、食用昆虫としての市場がすでにある程度形成されていることが人気の理由だが、トノサマバッタは、養殖のしやすさはコオロギと同程度でありながら、養殖にかかる環境負荷をコオロギより低くできる可能性があるという。
一般的なコオロギ養殖では、穀物や魚粉などを含む栄養価の高い濃厚飼料を与えているが、一方のトノサマバッタ養殖では、栄養価が低いイネ科植物の葉だけで生産が可能であり、自然界に存在する多様なイネ科の植物を利用することができるのだとか。
牧草の爽やかな香りと強いうまみがあり、非常に食味にも優れているというトノサマバッタ。素揚げにすると、川エビに似たサクサクとした食感となり“おつまみ感覚”で楽しむことができ、また、爽やかな香りを活かしてキャラメルやクッキーなどのスイーツにも応用できるとか。
今、ますますの盛り上がりをみせる昆虫食から目が離せない......!
©NPO法人食用昆虫科学研究会 佐伯真二郎
Top image: © 2020 合同会社TAKEO