英国で食品ラベルの「エコスコア」表示が試験導入
気候変動に関する政府間パネルによると、食品産業は、温室効果ガスの排出の最大37%を占めており、このまま対策をしなければ2050年には更に30%増加するというデータを発表している。
つまり同産業における温室効果ガス対策は、政府・企業が取り組むべき喫緊の課題。
そんななか、英国では、食品ラベルに「エコスコア」表示をするという取り組みを発表し、今秋より試験的に実施する予定だ。ラベルに関する運用は、NPO団体「FoundationEarth」がルールを作成。
その食品が収穫され加工、包装そして配送されるまでに排出する温室効果ガスを計算するほか、使用した水の量や環境汚染、生物多様性への影響も評価。
最終的に、最高評価A+から最低のG評価までの8段階で製品の「エコスコア」が決まり、食品ラベルに記載されるようだ。
また、欧米のスーパーでは環境配慮を装いごまかす「グリーンウォッシング」と呼ばれる問題も深刻化しているという。そんな中で、信頼できる客観的評価が製品に記載されるのは素晴らしいこと。
じつは意外な食品がエコで、いつも買っていたものがエコでは無かったなどの気付きもあるかもしれない。
これはぜひ、日本にも導入して欲しいところだ。
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