若きカリスマ・2PACが残したメッセージに、何を想う......?

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

2PAC、誕生

ヒップホップというカルチャーだけでなく、さまざまな音楽ジャンルやミュージシャン、シーンに多大な影響を与えた2PAC。

1996年9月13日、わずか25歳で凶弾によってこの世を去った、若きカリスマ。

今から52年前(1971年)の今日6月16日は、2PAC──本名、トゥパック・アマル・シャクールが誕生した日です。

アメリカ国内において武力を用いた過激な黒人解放運動をおこなっていた組織「ブラックパンサー党」に所属する両親のもとに生まれ、20歳のとき、伝説のHIP HOP CREW「デジタル・アンダーグラウンド」のメンバーとしてデビューした2PAC(※1)。

1992年にはブラックカルチャーと人種差別をテーマにした映画作品『JUICE』で主演のひとりを務め、その後、現在も語り継がれ、聴き継がれる名盤にしてミリオンセラー『ME AGAINST THE WORLD』(1995年)、『all eyez on me』(1996年)などをリリースして、一躍“ウエストコーストの顔”としてシーンを牽引するまでに。

敵対する米・東海岸の勢力が放った(と思われる)銃弾によって命を落とすも、没後も所属レーベルによって続々と新譜がリリースされ、その多くがヒットチャートにランクイン。EMINEMの完全バックアップによって実現した2PAC完全“蘇生”アルバム『LOYAL TO THE GAME』(2004年)は、近年のヒップホップアルバムのなかでも異例の高セールスを記録しました。

数々の犯罪歴をもつ2PACの言動や行動のすべてが正しいわけではありません。

が、生前、彼が残したこのメッセージは、現代を生きる多くの人たちも共感できるものではないでしょうか?

Rest In Peace,2AC.

Out of anger comes controversy,

out of controversy comes conversation,

out of conversation comes action.

(怒りが論争を生み、論争が対話になる。

そして、対話が行動へとつながるんだ)

※1/デビュー時のアーティスト名はMC New York。

Top image: © Raymond Boyd/Getty Images
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