コーヒー価格高騰で“豆を使わないコーヒー”が新たな選択肢として浮上
近年、世界的なコーヒー価格の上昇が続いており、消費者の行動にも変化が見られている。アメリカではコーヒー価格が前年比で約18%上昇し、過去5年間では約47%も値上がりしたという。
この影響で、自宅で抽出する人が増えたり、低価格ブランドへ乗り換えたり、紅茶など別の飲み物を選ぶ人も増えている。
背景にあるのが気候変動だ。
高温化により栽培適地は減少すると予測され、2050年までにコーヒー生産に適した地域は半減する可能性が指摘されている。主要生産地では収穫量や品質の低下も懸念されている。
「豆を使わない」新しいコーヒー飲料
こうした状況の中、シンガポールのスタートアップPreferは「豆を使わないコーヒー」を開発した。
米やひよこ豆を発酵させて焙煎することでコーヒーに近い香りを再現し、通常のコーヒーと最大40%までブレンドできる原料として販売している。
この原料は一般的なアラビカ豆より平均で約50%安く、二酸化炭素排出量も大幅に少ないとされる。
オーツラテやブラックコーヒーなどの缶入り・ボトル入り飲料としても展開されている。
サステナブルな日常飲料としての可能性も
こうした代替コーヒーは家庭で淹れるコーヒーを置き換えるというより、外出時に手軽に飲める選択肢として位置付けられている。糖分を控えめにした商品設計も特徴だ。
従来の大手ブランドより高価な場合もあるが、気候変動による供給不安が続けば、価格の安定性や環境負荷の低さを理由に支持が広がる可能性もある。
コーヒーの未来を変える選択肢になるか
主要生産国では気温上昇による栽培リスクが増しており、コーヒーの供給は今後さらに不安定になるとみられている。
こうした中、豆の使用量を減らすハイブリッド型や代替コーヒーは新しい市場として注目されている。
味や価格の課題は残るものの、日常的な飲み物として定着するかどうかが今後の焦点になりそうだ。
Reference: As Surging Coffee Prices Change Consumer Habits, One Singaporean Startup Has An RTD Solution
Top image: © iStock.com / Saulo Angelo






