贋作が疑われた17世紀のレンブラント作品、アムス国立美術館により本物と断定

オランダのアムステルダム国立美術館は、これまで真贋が疑われていた絵画『Vision of Zacharias in the Temple』について、レンブラント・ファン・レインの真作であると発表した。

同作品は匿名の個人コレクターから長期貸与されており、数十年ぶりに一般公開されることとなった。

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2年にわたる科学的調査で裏付け

美術館の研究チームは約2年間にわたり、同時期のレンブラント作品との比較や素材分析などを実施した。

その結果、作品は1633年、レンブラントが20代後半の時期に制作されたものと確認された。

木材の年輪年代測定(デンドロクロノロジー)や署名の検証も行われ、制作年代と真正性が裏付けられた。

光で神の存在を表現した構図

作品は聖書の場面を描いたもので、大祭司ザカリアが天使ガブリエルから啓示を受ける瞬間がテーマとなっている。

特徴的なのは、天使の姿を直接描かず、右上から差し込む光によって神の存在を示している点だ。

保存修復の専門家は、厚塗り(インパスト)による光の表現がレンブラント特有の技法と一致すると指摘している。

一度は否定された評価が覆る

この作品は1960年まではレンブラント作とされていたが、その後は技術的な限界もあり真作リストから外されていた。

今回の再評価により、当時の判断が見直された形となる。

美術館関係者は、若き日のレンブラントの表現を知るうえで重要な作品だとしており、今後の評価や市場価値の上昇も注目される。

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