【注文殺到】宙に浮かぶ盆栽「Air Bonsai」が大人気のワケ
近年、日本よりも世界での注目度が高い盆栽。身近なインテリアや芸術作品として、自然を凝縮した「BONSAI」に傾倒する外国人が急増。そんな彼らでなくても、「これは欲しい!」と叫びたくなる盆栽が「Kickstarter」に登場。まさか、宙に浮くなんて…。
この盆栽、本当に浮いている
まずは、じっくり見てください。
苔玉に植わったハゼの木が、くるくると回転しながら表情を変えていきます。しかも、台座からほんの数センチではあるものの、しっかりと宙に浮いているではありませんか!ネーミングもそのまま「Air Bonsai」。
ひとつの鉢に“自然”を閉じ込める空間芸術。枝ぶりひとつで表情をつくり出し、世界観を演出するあの盆栽が、いよいよ宙に浮く時代がやって来た!?
秘密は「磁気」による反発力
仕掛けはいたって簡単。この台座と「苔玉」や「軽石」の中にはそれぞれマグネットが仕込まれていて、互いに反発する力が宙に浮く秘密。台座の上でそっと手を離せば…ご覧のとおり、ゆらゆらふんわり盆栽がゆっくり回転を始めます。
生ける木々の量や重さによって回転スピードが微妙に変わる、世界に一つだけの浮遊盆栽。こんな奇想天外で斬新なアイデアを思いついたのは…なんとこれ「Made In Japan」の製品でした。
台座は伊万里焼製。
九州の文化が凝縮
Air Bonsaiの開発メーカー「Hoshinchu Air Bonsai Garden」は、九州に拠点を置く企業です。この商品、たしかにアイデア勝ちではあるものの、そのコンセプトはまさに九州の伝統文化を凝縮したもの。
たとえば、マグネットを入れた台座は、佐賀県の伊万里焼窯で1点ずつ焼き上げたもの。軽石は、鹿児島県の桜島から産出したものをくり抜いて鉢にするこだわりよう。
自分で「生けて愛でる」楽しみ
Air Bonsaiもうひとつの楽しみ。それが、自分で「草木を生けて愛でる」ことができる、DIYキットであるということ。専門の知識がなくても、花瓶に花を生けるイメージで手軽に四季折々の植物を生けることができる。この盆栽カルチャーを誰でも気軽に体験できるのが、Air Bonsaiの良さなのかもしれませんね。
苔玉が付いた「ベーシックセット」は200ドル(約24,000円)。伊万里焼の「ハンドメイドセット」は500ドル(約60,000円)から。既に目標額を500%も超える出資が集まったAir Bonsai。手作りの浮遊感を楽しめる日も、そう遠くないはず!