楽しくて眠るのがもったいない!「BOOK AND BED TOKYO」リニューアル・オープン
以前、TABI LABOでご紹介した「BOOK AND BED TOKYO」の1号店が、1月21日にリニューアルして「BOOK AND BED TOKYO 東京店」に生まれ変わりました。フロントでもある「BOOK AND BED AND BAR」と称したバースペースで、宿泊者向けにドリンクを販売します。あの泊まれる本屋は、飲める本屋に生まれ変わったのです。
エレベーターが開くと、フロントを兼ねたバーカウンターが現れる。
おいしいドリンク片手に、
大好きな本を読む贅沢
「HAVE A BOOK NIGHT!」。フロントで支配人の掛け声に背中を押されるように〈STAFF ONLY〉の扉を開けると、そこには夢の世界が広がっていました。靴を脱いで、ふかふかのスリッパに履き変えれば、準備はオーケー。あとはもう、お好きなように、くつろいで!
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本棚の中に眠る感覚。やわらかい光が眠気を誘う。
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時間を忘れて読書に夢中になれる、広々とした共有スペース。
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天井にはカラフルに吊るされた〈ホンデリア〉。
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ひとりで来ても、誰とでも、のんびり心地良い。
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街の喧騒から離れて、ひとたび中へ入ると、そこは別世界。と言っても、とくべつな緊張感はなく、まるで、仲のいい友だちの家に遊びに行ったような感覚です。リニューアル前に引き続き、内装デザインは「SUPPOSE DESIGN OFFICE」、選書は「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)」、グラフィックデザインは「Soda design」が担当しています。それぞれのこだわりは、温もりのある、居心地の良さとなって表れています。
すべて手に取りたくなる、
気になるタイトルばかり!
今回の選書について、BOOK AND BED TOKYO ディレクターの力丸聡さんと、選書担当であるSPBSの鈴木美波さん、お二人にお話をおうかがいしました。
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力丸さん:こうして、壁一面に本を並べてしまうと、本好きによる、本好きのための空間のように思えてしまうのだけれど、決して、本好きの人だけを相手にしている場所ではないんです。たとえ、読書ビギナーでも、そういう人たちの感覚まで理解したうえで、選書をしていただいています。だから、どれもつい手に取りたくなる本ばかりなんです。
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鈴木さん:本が好きな人も、そうでない人も、どんな人でも行くたびに発見があるような本屋さんを目指しています。そんな、入り口の本屋さんであるSPBSと、読書体験の入り口であるBOOK AND BEDさんは、コンセプトがとても近いように思いました。「なにこれ、読んでみたい!」とか、「あ、これ、読んでなかったけれど、読みたかったんだよね。」とか、そんな想いを大切にしたくて、新刊と古本を分け隔てなく選んでいます。きっかけは何であれ、知らない本にたくさん出会えてもらえたら嬉しいです。
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お二人のお話を聞いてから、本棚から気になる本を選んでみました。上は、2006年に発行された『A Year of Mornings』。アメリカの東と西に離れて暮らす二人が、朝の風景を撮影して、毎日メールで送り合うという内容で、差し込む光がとても美しい写真集です。下の『東京夜ふかし案内』には、起きていればずっと続いていく東京の夜の楽しみ方について載っていました。映画館のドリンクホルダーを真似て作ったという木箱に、エルダーフラワーソーダをセットして読書を始めると、とっておきの秘密の場所を知ってしまったような、そんな気持ちになるから不思議です。
楽しくてしょうがなくて、ほんとうは眠りたくないんだけれど、気づいたら眠ってしまっていたという、とっても心地よい体験。外を出たら「HAVE A BOOK DAY!」なんて、思わず挨拶したくなってしまいますね。