楽しい食事はどんな栄養素にも勝る。書籍『「食」から考える発想のヒント』より
外国人シェフ最年少でミシュランガイドの星を獲得した、松嶋啓介の近著がおもしろい。食を通した「発想のヒント」が散りばめられているのですが、普段包丁を握らない人にこそ読んでもらいたい一冊。
以下、『「食」から考える発想のヒント』(実業之日本社)より、抜粋して紹介。立ち読み感覚でドーゾ!
コミュニケーションこそ
最大の栄養素
フランス人にとって、食事はいわば毎日の小さなイベントです。
単に空腹を満たすだけではなく、家族でも仲間同士でも、いろいろな話題についてコミュニケーションを図り、生きる喜びを実感する行為となっているんです。
口に物を入れたまま話すのをヨシとしない日本と、我先に話しながら食事をとるフランスに違いはありますが、ひとりで知り合いのいないお店に入って食事をするなど、ヨーロッパではおよそ考えられないこと。
快い体験の多い人のほうが免疫力は高まり、人と楽しく食事をしたほうが、栄養はより身体へ吸収されやすくなります。それは科学的に証明されている事実。
つまり、
コミュニケーションこそ、最大の“栄養素”。
ストレスフルな毎日でも、仕事が終わったら家族や仲間と食事をするという目標ができれば、少しは人生が前向きになり、やる気も起こってくるはずです。
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