アナタもきっと欲しくなる「外国人に必ず喜ばれる日本のお土産」①

外国の知人や友人へのお土産を「なんとなく、日本っぽいかも」なんて基準で選んではいませんか? 心から友情や愛情の深さを伝えたいなら、まずはあなた自身が「欲しい」と思うものを──。

全国のモノづくりの産地を巡り、日本ならでのセンスとクオリティと“想い”に溢れたオリジナルアイテムを生み出すギフトショップ「KIRI JAPAN DESIGN STORE」のディレクター・片桐裕太さんに「外国の方に必ず喜んでもらえて、さらに自分でも欲しくなる日本のお土産」をリコメンドしてもらいます。

使いやすくて用途も広い
蕎麦猪口「NANAROKU」

© 2019 KIRI JAPAN DESIGN STORE

日本では昔から“手に収まりのいいサイズ”として親しまれてきた直径・二寸五分の器。

二寸五分とは、現代の寸法にすると約76mmとなり、ここで紹介する蕎麦猪口(そばちょこ)シリーズ「NANAROKU」のネーミングの由来にもなっています。

「古くから湯呑みや徳利(とっくり)の胴径に好んで用いられてきたサイズなのですが、現在でもビール瓶やワインボトルも76mm径で作られているものが多く、二寸五分というサイズは、人間工学的な見地からみても、誰もが使いやすいと感じるサイズといえるのではないでしょうか。このシリーズは、1mm単位の精度で加工が可能な日本の高い技術力を用いて、漆器や磁器、陶器といった日本の豊かな伝統素材を使って仕上げた商品になっています」

© 2019 KIRI JAPAN DESIGN STORE

蕎麦猪口「NANAROKU」は、手にしたときのフィット感と使い勝手のよさだけでなく、用途の広さもおすすめのポイント。

「日本の独自の食文化や生活様式、美意識などから誕生した蕎麦猪口ですが、買っていかれた海外のお客様は、コーヒーやお茶を飲むときに使ったり、スープ用のカップとして使用していることもあるようです」

©2019 KIRI JAPAN DESIGN STORE

日本各地の様々な素材と技法で作られる「NANAROKU」シリーズは、同じ形だからこそ、それぞれの素材がもつ特徴や素晴らしさを再確認することができます。

「北海道から九州まで、名だたる産地へ出向いて交渉を重ね、現在は5カ所の工房で製作していただいています。厳選した6素材、18種類のアイテムは、見た目はもちろん、価格もバラバラです。贈られる人のニーズや贈る人の好みに合わせて選んでもらえればと思います」

日本で受け継がれている工芸の技と物語が詰まった「NANAROKU」。

会うたびにひとつずつプレゼントして全種類をコンプリート……なんて贈り方もシャレていると思いませんか?

片桐裕太/「KIRI JAPAN DESIGN STORE」ディレクター

1983年、北海道生まれ。大学卒業後に上京し、セレクトショップ「TOMORROWLAND(トゥモローランド)」に勤務。2010年、羽田空港の国際線の運航開始と同時に『Design Japan Culture』をオープンさせ、2016年、『KIRI JAPAN DESIGN STORE』としてリニューアル後はディレクターとして企画とバイイングを担当。1カ月の半分は日本全国の職人のもとを訪れて買い付けをおこない、店頭では職人から直接聞いた製品への想いやこだわりをお客様に伝えている。
https://kiri-japan.com/

Top image: © 2019 KIRI JAPAN DESIGN STORE
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。