日本のかわいいおみやげ#17 静岡・熱海のラングドシャ「ネコの舌」

「熱海に行ったら必ず買っちゃう」

という人がいて、ずっと気になっていたお菓子があります。それは静岡・熱海で創業70年の老舗洋菓子店・三木製菓が作っている「ネコの舌」という名前のクッキー。

「ネコ」と聞けば猫のパッケージを想像してしまいますが、この商品のパッケージ、なぜか「ネズミの家族」が描かれているんです。大きなケーキを、なにやら楽しそうに運んでいます。

口に入れた時の舌触りが
まさに“猫の舌”?

©2019 NEW STANDARD

じつはこのイラストは、知り合いの画家の方が、三木製菓の「創業者家族」を描いたものなんだとか。でも、どうしてネズミなのでしょう?それは、「創業者の奥さんが、子年だったから」。難しい背景でもなんでもなく、なんともほっこりするエピソードでした。

そうすると次に気になってくるのは「ネコの舌」という商品名。このお菓子は、フランスの伝統的な焼き菓子である「ラングドシャ」という薄焼きのクッキーなのですが、そもそもこの「ラングドシャ」は、フランス語で「langue(舌) de(冠詞) chat(猫)=猫の舌」という意味。三木製菓の先代が、それを訳してこの商品名が出来たんだそうです。

また、口に入れた時の舌触りもまるで「ネコの舌」。新鮮なバターと卵をたっぷり使ってシンプルに作っているというラングドシャは、サクサクとした歯ざわりが気持ちよくて、一度食べ出すと止まらなくなってしまうという人もたくさん(私の知り合いは、一日で130グラム入りを2袋完食したそうですよ)。

2020年、子(ネズミ)年の
お土産はこれで決まりですね

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お店は、相模湾がすぐそばのところにあって、熱海へ温泉旅行に行く人や、夏では海水浴に行く人も多い場所です。熱海は、人も街ものんびりしていてとってもいいところ。そこで地元の人たちに長く愛されてきた三木製菓で作られるお菓子は、紹介したネコの舌以外にも、リーフパイやバームクーヘンも美味しそうです。ショートケーキやシュークリームも買ってしまいそう……。

「ネコの舌」は、本店のほか、駅前第一ビル店、JR熱海駅の駅ビル「ラスカ熱海」の熱海ブランドコーナーでも取り扱いがあります。オンラインショップでも。

2020年は子年。パッケージにかわいいネズミ一家が描かれた「ネコの舌」は、来年一番ホットなお土産になるかもしれません。

「三木製菓 本店」
住所:静岡県熱海市渚町3番4号
TEL:0557-81-4461
営業時間:9:30〜18:00
定休日:毎週木曜、第一日曜、第三水曜
公式HP:https://www.mikiseika.com/index.html

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