お財布にも環境にもやさしい「フードロスアプリ」3選
「もったいない(mottainai)」は日本発祥で世界的に使われている言葉。しかし、もったいない」の生みの親である日本は、じつは食品廃棄大国だったんです。あーーー、もったいない!
そんな事態をなんとかしようと注目を集めているのが、「フードロスを減らしながら、お得においしいものが食べれる」というサービス。しかも、アプリで簡単にはじめられるのだとか。
この記事では、そんなフードロスの現状や取り組みについて紹介します。
フードロスとは?
フードロスとは、「本来食べられるのに廃棄される食品のこと」(出典:NPO法人日本もったいない食品センター)を意味します。他にも、「食品ロス」や「食品廃棄」と呼ばれることもあります。
農林水産省は、「ろすのん」というキャラクターと一緒に食品ロス削減国民運動を推進しており、食品ロスにまつわるデータを公開。そのデータによると日本の食品廃棄物等は年間2,550万t。その中でも、本来食べられるのに捨てられる「フードロス」は年間612万t。わかりやすく説明すると、国民全員が1日お茶碗一杯分のご飯を無駄にしてしまっている計算になります。
こうしたフードロスの半分以上は家庭から出るものではなく、レストランやコンビニなどのお店から出るもの。お店側が廃棄を減らす努力をしているのはもちろんですが、最近では出てしまった廃棄をいかに廃棄にしないかにこだわったサービスが注目を集めているようです。
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フードロスへの世界の取り組み
フードロスへの対策の先進国であるフランスは、法律で食品を捨てることを禁じています。スーパーなどで余ってしまった食品などは、フードバンクなどの援助機関に回され、食べ物に困っている人たちへ。また、食用として人に配ることのできなくなった食品は、家畜などの餌となって消費されています。
スペインでは、連帯冷蔵庫なるものが設置されています。連帯冷蔵庫とは、フードロスを出してしまった人が、食べ物を入れることができ、また食べ物がなく困っている人はそこから自由に出すことができる冷蔵庫。貧困者の援助とフードロスの削減が両立できる取り組みです。
オーストラリアの「OzHarvest Market」というスーパーマーケットでは、見た目の不揃いで破棄される予定だった商品を取り揃えています。驚くべきことには、こちらのお店では、買い手が値段を決めることができるのだとか。もともと捨てる予定のものだったからこそ、安く提供することができ、フードロスを減らすことに繋がっているのです。
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フードロス対策おすすめアプリ3選
おいしいご飯が定価の半分で食べることができて、それがフードロス削減に繋がっていたとしたらいいと思いませんか?
そんな一石二鳥が叶うアプリがあるのです。ここでご紹介するアプリは、どれもフードロスになってしまいそうな食べ物を安く提供しているサービス。用途に合わせて使ってみてくださいね。
01. TABETE
「TABETE 」は廃棄の危機にある食事を手軽にレスキューできるWebプラットフォーム。2019年度グッドデザイン・ベスト100や第7回グッドライフアワードの環境大臣賞優秀賞も受賞しています。アプリであらかじめ、欲しい商品を選択し、店頭でお受け取り。もともと1000円を超えている商品が500円くらいになっているなんてことも。詳しくはこちら>>>
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02. Reduce Go
「Reduce Go」は、月額制で1日2回までアプリ内に掲載されている商品をゲットできるシステム。月額1980円で制限回数内であれば何回でも購入できます。もし、毎日の昼ごはんと夜ご飯に使ったとしたら、朝ごはん以外でかかる食費が1980円という破格の安さに。値段を気にせずに、好きなものを購入できるなんて......!詳しくはこちら>>>
03. No Food Loss
「No Food Loss」は小売店舗などを中心にシェアを広げているサービス。つまり、スーパーやコンビニなどの商品を扱っており、元々の定価がやすいため、このサービス利用時の割引額が数十円になる商品も多数あります。No Food Lossは月額制ではないため、好きなときに利用が可能。アプリ内でクーポンをゲットして、そのクーポンを店舗で提示することで、格安で食品を手に入れることができるんです。詳しくはこちら>>>
まとめ
環境問題も食料不足問題も自分ひとりではどうしようもないほど大きなものに思えます。ですが、自分もレストランも環境もオールハッピーなフードロスアプリを使ってみることが、個人としての“小さな一歩”となるかもしれません。ぜひ、気軽に生活に取り入れてみてくださいね。