トッピングでお味噌汁にアクセントをつける方法

『毎日のお味噌汁』の中で紹介されている、料理家・平山由香さんのひと椀が、なぜこうも大胆で自由で、おおらかなのかを探っていくと、あるキーワードにたどり着きました。「吸口(すいくち)」です。

どうやらこれが彼女のアヴァンギャルドな組み合わせに、きちんとトーン&マナーをもたらす秘密のよう。

お味噌汁を自在に変化させる
仕上げのアクセント

吸口とは、お味噌汁などの汁物に付け合わせる、仕上げのアクセントのこと。吸口をあしらうことで、毎日のお味噌汁を手軽に変化させ、豊かな味わいに仕上げてくれます。

また、香りや見た目から、さらに食欲をそそるといった効果や、きゅっと最後にすべてをひとまとめにしてくれる役割も。

ここでは、毎日のお味噌汁に吸口として活用しているものの中から、いくつかご紹介します。

■自家製梅干し

味噌と梅干し!?と思われるかもしれませんが、長旅には必ず携帯するお助けコンビ。特に胃の調子が悪いとき、この組み合わせがしっくりします。油分が多い具材の吸口にするとスッキリしますよ。

■しょうが

おろしたり、針しょうがにしたりと、吸口に欠かせない素材。たっぷりの水に浸けて冷蔵庫に入れ、2日に一度くらい水を変えるだけで1ヶ月は保存ができます。

■パルミジャーノレッジャーノチーズ
またはグラナパダーノチーズ

私が愛用しているのはグラナパダーノのほう。パルミジャーノと同じくイタリア北部の硬質チーズです。旨みはあるけれど主張しすぎないので、お味噌汁とのバランスがいい。お値段がパルミジャーノより控えめなのも嬉しいかぎり。

■エキストラバージンオリーブオイル

お揚げやなすの油焼きのお味噌汁のおいしさは、油が旨みをもたらすゆえ。昆布水出汁をベースに、具材を煮込まず仕上げるあっさり味噌汁に数滴のオリーブオイルを落とすと、おいしさの輪郭が際立ちます。

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