栄養たっぷりの朝食が100円!?こんな入居者専用食堂があったなら…
えっ、100円でこんな朝ごはん
食べられるの…?
「おはようございます。朝ごはん、できました!」と毎朝SNSに投稿される一枚の写真。
この日はやわらかなオムレツと切り干し大根、いんげんの胡麻和えに白ご飯と具だくさんのお味噌汁のセット。一汁三菜で栄養バランスに優れ、なによりおいしそう。しかもこの朝ごはんが100円(!)で提供されているというから、毎朝でも通ってしまいそうですね。
昼ごはんと晩ごはんの定食はメイン(この日は魚の煮付け)と副菜二品、雑穀米にお味噌汁がついてボリュームたっぷり。こんな定食もワンコイン(500円)という良心的なお値段なので、2015年12月のオープン以来、たくさんのお客さんがこの「トーコーキッチン」という名の食堂に足を運んでいます。
あなたも、ぜひ…と言いたいところですが、この食堂に入るには、ある“資格”が必要なのです。
一膳のごはんに想いを込めて…
健康と安心を届ける食堂
photograph by Kenta Hasegawa
その資格とは、「(運営元である)東郊住宅社が管理するお部屋に住んでいる」ということ。つまり、トーコーキッチンは入居者向けサービスの一環であり、食堂のドアもお部屋のカードキーで開く仕組みになっています(とはいえ入居者同伴であれば何人でも入店でき、うれしいことに初回限定で誰でも利用可能です!)。
そもそも淵野辺周辺には大学が複数あるため学生さんの入居者が多く、またひとり暮らしの高齢者の増加を受けて手軽に食事ができる食堂へのニーズが高まっていたことから食堂のオープンに踏み切ったそうです。
おいしくて栄養豊富な食事の提供は学生さんの健康促進のみならず、きっと、その親御さんへの“安心”の提供にもつながりますよね。学生時代にこんな食堂があったらなあ(遥か遠目…)
photograph by Kenta Hasegawa
下記のとおり、実際の利用者からの評判もすこぶる上々。
値段も味も良いのです
が、何よりも健康を考 えたメニューであるこ とが嬉しいですね。
料理も美味しく値段も良心的です。料理の内容をスタッフの方々が親切・丁寧に説明してくれた事に好感を持ちました。
店内も明るくお洒落で安心して食事が楽しめました。
100円で、このお料理はとても満足しました。
トーコーキッチン、
それは人と地域の栄養源
photograph by Kenta Hasegawa
入居者への質の高いサービス提供ということに加えて、地場食品の採用、近隣商店からの仕入れ、入居者の雇用なども積極的に行うことで、地域をどんどん活性化していきたいという思いもあるそう。
その取り組みが高く評価され、2016年にはグッドデザイン・ベスト100、および特別賞(地域づくり)も受賞したトーコーキッチン。営業時間は朝8時から夜20時まで(定休日なし・年末年始を除く)。前述したとおり初回は誰でも利用可能なので、ぜひ一度ご来訪あれ。個人的には子どもたち連れてキッズプレート(300円)食べに行きたいな。