お酒のつまみ「最初の一品」が太るかどうかの分かれ道
お酒だけで済めばいいんだけど、どうしても手が伸びてしまうのがそう、おつまみ。だって、これなしでってワケにもいきませんからね。おいしく、楽しく飲むためにも、おつまみは必須。言い訳しなくていい食べかたでもあればいいんですが…。
あります!しかも、ドクター直伝の「太らないルール」が。
馬渕知子さんの著書『朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる』(クロスメディア・パブリッシング)よりご紹介。
最初の一品は
「高タンパクで適度な脂質」
同僚やクライアントとお酒を飲む際、その場を楽しむことはもちろん、ビールで酔わない「食べ順」と太らない「食べ方」に気をつけなければなりません。
アルコールは吸収されると同時に解毒や分解が開始されます。急激な体内への流入は避けたいですし、アルコールの代謝も円滑に進めたいもの……。ですから、飲み始めのおつまみは「代謝を良くすること」を念頭においてください。具体的にはこんなものを頼むと良いでしょう。
【居酒屋】枝豆、豆腐、マグロ刺し
【焼鳥屋】鳥刺し、ささみ、軟骨
【焼肉屋】タン、ハツ、ミノ(塩)
【イタリアン】牛肉 or 鮮魚のカルパッチョ、カプレーゼ
“太らない”おつまみのルール
メニュー選びは「太るか太らないか」という大きな別れ道にも繋がります。「ビールが太る」という定説は、ビールそのもののせいではなく、太る食べ物と相性が良いからです。
飲み始めて中盤頃になったら「刺激的かつ食べ応え」に注目して料理を選ぶようにしてください。たとえば、薬味を活用するメニューが良いでしょう。豆腐や青魚などが該当します。
まず、豆腐は高タンパク・低糖質であり、カロリー数に対してボリューム感があります。さらに、薬味が生かせる食材で、冷奴や湯豆腐、麻婆豆腐、具だくさんの栃尾油揚げなど、食べ応えのある料理が豊富です。
青魚(光物)と呼ばれる魚にも、薬味は欠かせません。ネギ、生姜などはアルコールの代謝を促します。脂質が多めですが、青魚に含まれるDHAやEPAという脂質は、善玉コレステロールを増やし、動脈硬化を予防・改善、脳の活性化などに期待を持てる、体に嬉しい脂です。
焼肉屋でビールに合わせるならば「赤身」を選んでください。肉自体がエネルギー代謝を高めるので、もともとダイエット向きと言われている食材ですが、赤身にはビールの代謝を助ける栄養素も豊富です。
居酒屋なら馬肉やクジラ肉、フレンチならジビエなどが良いでしょう。エスニック・アジア料理は基本的に刺激が強いです。辛さもあるので、代謝が増して、ビールに合いながらも太りにくさも演出してくれます。
〆はラーメンではなく…
お酒を飲み進めるとなぜか「ご飯もの」が食べたくなりますが、この現象は科学的に仕方のないこと。どういうことかというと、まず、アルコール分解には糖質が必要なので、飲み進めると低糖気味になります。そのため、ある程度アルコールを摂取すると、自然と体が糖質として「ご飯もの」を要求するのです。
しかし、欲望のままになんでもかんでも食べてしまっては、「できる」ビジネスパーソンとはいえません。欲求を満たしつつも、太らず、次の日に酔いを持ち越さないようメニューを選ぶようにしましょう。
おすすめはなんといってもお米です。意外と知られていませんが、お米は料理によってはカロリー控えめで腹持ちが良い食材。最も危険だとも思われる〆ラーメンを回避するための策にもなります。和食や居酒屋系なら、雑炊、お茶漬け、卵かけご飯を、洋食系ならリゾットやドリアといったものを選びましょう。
また、腹八分目はアルコールも一緒。次の日も美味しいビールを飲みたければ、ハシゴ酒は禁忌です。