実はブラジル生まれ?アメリカで流行中の「寿司ブリトー」
これから流行るファストフードって、案外身近な食事から出てくるのかも。
2006年に創業したブラジルの日本食チェーン店「Koni」。すでに人気を集める彼らの商品は、寿司の具材を白米と一緒にラップスタイルにした寿司ブリトー……みたいなもの。
これ、日本人の感覚からすると手巻き寿司に近いかもしれません。
ブラジルといえば日系人が多く暮らす国のひとつで、サンパウロの日本人街「リベルダージ」では頻繁に日本語を耳にするほど。寿司文化の素地が古くから存在したのも容易に想像つきます。
「Koni」の“寿司ブリトー”は、新しいフードではなく日本食のひとつとして捉えられていたのでしょう。
所変わって、サンフランシスコ。寿司ブリトーは味も含めて、サッと食べられる手軽なファストフードであり、ヘルスケア意識の高まりによる脂っこくない料理として、ビジネスパーソンを中心に数年前から流行中です。
もしかしたら誰かが「Koni」に目をつけて、アメリカにアイデアを持ち帰ったのが起源だったりするのかも。
起源のことは推測の域をでないのですが、注目すべきはマーケティング方法。移り変わりの激しい流行の波を読みきって、アメリカでは手軽さとヘルシーさを売りにしました。馴染みのあるメキシコ料理に目をつけて名付けただろう寿司ブリトーというネーミングにさえ、ビジネスセンスを感じます。
さて、次のファストフードブームは何がくるのでしょうか。
Top image: © iStock.com/Kittisak_Taramas, iStock.com/liangpv, 2019 TABI LABO