アプリ、非常食、レシピ本発売…「世界のヴィーガン事情」まとめ
目次
今、世界中で確実に増えている「ヴィーガン」。
ヴィーガンは一般的に肉・乳製品・卵等の動物性の食品を口にしない人たちのことを言うが、食べるものと避けるものの線引きは人によって多少違っていたり、毛皮やウールなどの動物由来のファッションを避ける人たちもいる。
そもそもヴィーガンになった理由も、動物愛護等の道徳上ものだったり、気候変動など環境上のものだったりとさまざま。
そんなヴィーガンを取り巻く、世界中のさまざまな動きについて、知っておくべきことをまとめて紹介する。
ヴィーガン刺身、ヴィーガン卵、ホテル、レシピ本、ファッション、非常食……。そして、ヴィーガンであるスポーツ選手の話は、今まで「ヴィーガン」をあまり知らなかった人たちの理解も確実に深まるはずだ。
ヴィーガン対応の飲食店を探す
アプリ「Bene」がリリース!
日本でもヴィーガンフードへの関心が高まり、専門店や対応メニューを展開する飲食店は急激に増えてきているが、なかなか一般に浸透しない……。
そんな問題を解決すべく開発されたアプリ「Bene」。これは、ヴィーガンをはじめ、オリエンタルベジ、グルテンフリー、オーガニックなどの「食」にまつわる口コミが検索できるサービスだ。
これまで得難い情報だった分、少し見るだけでも「へ〜こんなのがあるんだ」という発見ばかり。
もしもの災害時……ヴィーガン
対応の「非常食」はコレだ!
登山やトレッキング時の「行動食(携行食)」が用途を広げ、緊急災害時の「非常食」や「備蓄食」としても注目されているが、ベジタリアン、ヴィーガン対応の食品は意外と少ない。
もしもの備えではあるものの、こうした需要ってこの先もっと増えそうなもの……。なんて思っていたら、ありました!
ヴィーガン食品の製造、ケータリング事業をおこなう「ULTRA LUNCH合同会社」が開発したインスタントリゾット「ビバークレーション」。肉や魚はもちろん、乳製品、卵も含まないヴィーガン仕様のフリーズドライ行動食だ。
世界一カンタンな
「ヴィーガンレシピ」本発売!
「ヴィーガン料理」に興味はあるけど、おいしく作れるか心配......と、自宅での調理に挑戦できずにいる人に朗報!
ヴィーガンレシピ専門サイト「ブイクック」より『世界一簡単にできるヴィーガンレシピ本』が2020年7月に出版予定だ。
①専門店でなくスーパーで手に入る食材を使う
②調理手順が簡単で誰にでも作れる
の二点を踏まえ、100%植物性のヴィーガン料理に特化した100のレシピが掲載される。
イギリス初!「全員ヴィーガン」
のラグビーチーム
ラグビーチームGreen Gazellesは、イギリスで初の「ヴィーガンラグビーチーム」を結成したと発表。男女問わず追加で選手、スポンサーを募集し、今後国外で行われるトーナメント戦に参加する予定だという。
ヴィーガンの選手だけを集めたチーム編成の目的は、スポーツを通じた菜食主義なライフスタイルの促進だという。
スコットランドで一般化する
「ヴィーガンファッション」
2019年6月にスコットランドのエディンバラでオープンした「Treen」。動物性の素材を使用していないファッションアイテムを集めたヴィーガン向けのセレクトショップだ。
ショップのインスタグラムでラインナップをチェックすると、素材が「ヴィーガンだから」という以前に、色合いやスタイルのかわいいアイテムが揃っていて、普通に着てみたい!というのが素直な感想。
世界中の「ヴィーガンホテル」
を検索できるWEBサイト
Googleで「vegan hotel search(ヴィーガン ホテル 検索)」とサーチすると、トップにでてくるWEBサイトがある。
それが、「VeggieHotels」。
ヴィーガンやベジタリアン向けの食事を提供するホテルやB&B、ゲストハウスなどを掲載しており、その数500件以上。アジア、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニア、北アメリカ、南米と6大陸をカバー。
100%植物性の
「ヴィーガン刺身」が世界進出
2019年11月、ロンドンの小売店やレストランで販売開始となった革新的なヴィーガン刺身「No Tuna」と「Zalmon」は、マグロ(Tuna)とサーモン(Salmon)の代替品だ。
ヴィーガン食品の開発・販売を手がける「Vegan XL」とアムステルダムのヴィーガンレストラン「Vegan Junk Food Bar」によるコラボで生まれたこの刺身。これまで同店のみで提供されていたが、ヴィーガン食品市場の拡大とともに、今回、満を持しての出荷となった。
いよいよ見た目も味も完璧な
「ヴィーガン卵」が誕生か!?
フランスで注目を浴びてるのが、殻の部分まで本物そっくりに作られたヴィーガン卵「Les Merveillœufs」。
マメ科植物が原材料のこの食品、殻はプラスチック製となっているが、現在、環境に優しい素材を採用すべく鋭意開発中とのこと。
フランスでは卵は身近で欠かせない食材。代替卵が普及すれば、動物性の食材を食べない人やアレルギー体質の人も、本物そっくりな卵が食べられるようになる。
「ヴィーガンは栄養不足」では
ないと証明するプロボクサー
デビット・ヘイ、38歳。
ロンドンはバーモンジー出身のプロボクサーです。クルーザー級とヘビー級の世界タイトルを取っています。しかも、リングで対戦したほとんどの相手にKO勝ちをしています。
そんな彼がヴィーガンになったのは2014年のこと。動物虐待の映像がきっかけで、ヴィーガニズムの熱心な提唱者となりました。
「サルはどこからあの力を得ていると思う?サルは人間の20倍もの強さを持っているのに、肉中心の食事はしていない。一日中植物ばかり食べている」という発言からもわかるように、彼は強い肉体を手に入れるのに肉も卵も必要ないという主張を持っています。それを証明するため、さまざまな取り組みも行っています。