ヘルスケアの最新ウェアラブル端末に必要なのは…息!?

エクササイズ×ウェアラブル、高精度な健康管理系のウェアラブル端末は急速に普及し、健康維持に役立てられています。ここで紹介するのもそうしたデバイスのひとつなんですが、特徴的なのは体内データの計測方法。“アレ”が体の重要なサインになるんだとか。

手首に巻くだけ、はもう古い?
代謝情報は“息”から集める時代

PATHは手首に装着する「Band」と、息を吹きかけて代謝情報を測定する「Breath」からなるウェアラブルデバイス。

手首に装着したり、リストバンド形式の健康管理デバイスは数あれど、その多くが心拍数に基づくデータをもとに計測するものがほとんど。けれど、このPATHで必要な計測情報は「息」だといいいます。

一日の脂肪燃焼量を予測。
あと、どのくらい運動が必要?
を教えてくれる

飲酒検問じゃないけれど、呼気によるアルコール検査のように「Breath」を口にくわえてフーッと息を吹きかけるんだそう。タイミングは、ウォーキングやエクササイズといった運動中に約5分間。

たしかに運動の最中に、しかも5分はちょっと長い。でも、この呼気のデータが運動の目的ともなる代謝量を知る手がかりになるんだとか。

こうしてBreathに呼気を送ることで、酸素濃度や二酸化炭素レベルを検出して、代謝情報を測定、同時にBandが心拍数や体温を測り、これらの情報を結合して、どのように体が脂肪と糖分を燃焼しているか、24時間以内に必要な運動量を算出。たとえば、ジョギングだったらあと〇分、エアロバイクならあと〇分といった具合に。

バイタルデータを統合し、
目標設定をアプリが可視化

また、呼気と心拍数から計測したバイタルデータは専用アプリを通じて、スマホで一元管理もできるそうで、カロリー消費量や、代謝までの目標数値を可視化。

ユーザーごとに異なる代謝量が、日々の運動ルーチンによってどのように変化させるかをアプリが時間をかけて学習し、最適なエクササイズプログラムをおすすめしてくれる機能付き。

効率よく体脂肪を落としたりダイエットしたくても、何から始めて良いかわからない…なんて人には、目標設定のサポート役になってくれそう。

サンフランシスコ州立大学とムンバイの学生、300人以上のサンプルデータを収集し、スポーツ統計学者らと共同で開発されたPATH。

意匠は、NikeやGoogleのウェアラブル端末を手がけたデザイナーに依頼し、なんでも、あのApple共同設立者のひとりスティーブ・ウォズニアックからもフィードバックをもらい開発にこぎつけたそう。

すでにKickstarterで資金調達も成功。2017年7月の発送に向けて、現在299ドル(約3万5,000円)で予約受付中。正直、ちょっと高いかも。

Licensed material used with permission by PATH Design
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。