今からでも「天才」になれる、たったひとつの方法
アルベルト・アインシュタインやトーマス・エジソン、パブロ・ピカソ、そしてイチロー。生きた年代も専門分野もさまざまですが、彼らはいずれも「天才」と称された人物たち。
ただし、よくよく考えてみると、その言葉の定義は曖昧で感覚的な気も。
そこで、ひとつの解釈として「The School of Life」の動画を紹介。これによれば、先天的な才能ではなく、今日からでも「天才」になれそうな予感。
天才とは「勇敢さ」のこと
日頃、私たちが口にする「天才」という言葉は、言わば「輝かしい別世界の人」を表しています。天才という言葉を使うことによって、私たちは彼らの功績に畏敬の念を払うだけではなく、彼らの思考プロセスがどこか魔術的であり、彼らのアイデアが神秘のようなものであると認識してしまいがちです。
しかし、19世紀のアメリカの天才、ラルフ・ワルド・エマーソンは著書にこのような言葉を残しています。
「天才は心の中で、無視された自分の考えをもう一度見つけ出す」
この言葉が意味するのは、天才は私たちのような一般の人間とそれほど異なった考えをしているわけではないということ。
一般的な人が否定されてしまいそうだからと控える考えを、天才は真剣に指示します。だからこそ、彼らの言葉は意外で印象的に聞こえます。
彼らはよく知られた概念に、言葉によって明確で強力なかたちを与えます。場の空気に流されたり、発言を控えることなく考えを明らかにすることで、その言葉は正しさを持つのです。
この意味での天才とは、自分自身の本当の考えや感情を大切にし、世界中のどこにも賛同者がいなくてもその思いを抱き続ける勇敢さと強さを持つ人のことをいいます。
私たちが自分の考えを否定するのは、不安を感じるから。私たちは周りの人に奇妙と思われることを恐れて最も有望な答えを打ち砕いています。
小さな子どもたちの洞察や考えを、大人のそれよりも深く感じることがあるのは、そうした理由からです。
私たちが恐れて口にできないようなことをはっきりと明言するのが天才です。
その考えが私たちの思考をはるかに超えたものであると認識し、天才の虚偽のイメージを作り出してしまうのは時に危険でさえあります。それは自分が天才にはなれないと決めつけてしまうことに繋がるからです。
私たちも、注意深く自分の意識と向き合い、細心の注意を払うことで、天才になるチャンスがあるのです。誰にでも、天才になる能力は備わっています。
ただ天才と呼ばれる人たちは、その考えを裏付ける研究をするための強い意志を持っているというだけなのです。