マイケル・ジャクソン爆買い伝説〜ピーターパンになれなかったスーパースター
う〜ん、やっぱカッコいい!
しかし、そんなエンターテイナーとしての功績よりも、私生活にまつわるゴシップ的な側面でマイケルのことを知る人もきっと少なくないはず。とりわけ有名なのが、湯水のごとくマネーを注ぎ込んだ“爆買い”ですよね。
果たしてマイケルは何をいくらで買ったのか、『ロック豪快伝説』(立東舎刊)からいくつかエピソードをご紹介します。
150歳まで生きるために
マイケルが買ったもの
80年代後半からマイケルの猛烈なショッピングが始まる。1984年3月、アルバム『スリラー』の売り上げは2,500万枚を突破した。7月には白手袋のマイケル人形が売り出され、11月にはハリウッドのウォーク・オブ・フェイムにその名前が刻まれた。
翌年85年、エピックレコードは、マイケルに5,800万ドル(約138億円)の印税を支払ったという。そして『マイケル・ジャクソンの真実』にあったように、ラスベガスのアンティーク・ショップで、6,000万円の壺や1,000万円のチェス・セットを衝動買いのように買うことが、ごく自然な行為になってくるのだ。
マイケルは85年に、ビートルズの楽曲のうち270曲分の版権を4,750万ドル(約114億円)で手に入れるなどまともな買い物もあったが、それよりもビックリ収集マニアとしての買い物が有名。
86年9月に気密酸素室を購入。『ナショナル・エンクワイア』によれば、150歳まで生きるためだそうだ。
少年のミイラを7億円で購入!?
91年、紀元前4世紀のエジプトの王族だという少年のミイラを、500万ドル(約7億円)で購入。94年、新妻リサ・マリー(かのエルビス・プレスリーの愛娘)のために、映画『フリー・ウィリー』で主役を務めたシャチのケイコを購入。お値段、100万ドル(約1億円)。
同じく94年、『ナショナル・エンクワイア』(4月2日号)にマイケルが購入をしたお城が社員付きで掲載された。パリ郊外、ディズニーランド・パリの近くにあり、8つの小塔と20のベッドルーム付きで480万ドル(約4億8000万円)。いつでもディズニーランド・パリに行けるようにってことなんだろう。マイケルって、よっぽどディズニーランドが好きなんだね。
マイケル最大のお買い物は
千代田区と同じ広さのアレです
何より大きな、そしてマイケルらしい買い物が、カリフォルニアのネバーランド・ヴァレーランチだ。
カリフォルニアのサンタ・イネズ・ヴァレーに2,700エーカーの土地を購入したのが88年。その広さは、東京都の千代田区とほぼ同じ面積である。価格は、2800 万ドル(約36億4000万円)。マイケルは、そこにプライベートの遊園地を作り、大好きなディズニー・アニメ『ピーターパン』に登場する夢の島から「ネバーランド」と名付けた。
ネバーランドには、遊園地に動物園以外にも、「マイケルの宝物の部屋」が存在するという。その中には、アンティーク人形100体、磁器でできたマイケルとディズニー・キャラクターのフィギュア。マイケル、アインシュタイン、ジョージ・ワシントン、エイプラハム・リンカーン、モナ・リザにE.T.が全員サングラスと白い手袋をつけて描かれている、時価20万ドルというポートレイト、さらに100万ドルの宝石が飾られたケースが置かれている。
ネバーランドを巡る顛末、そしてその後のマイケルについては『ロック豪快伝説』でご確認を。
Top illustration by 鈴木順幸