今日は「誰かに親切をおくる火曜日」です

アメリカで最も物が売れる日と言われているのが、感謝祭(11月の第4木曜日)翌日の「ブラックフライデー」。さらに週が明けた月曜日は、EC業界がセールを始める「サイバーマンデー」、この週を境に一気にクリスマス商戦へと突入するのが毎年の慣例です。

でも、こうした物欲まみれの爆買いに辟易(へきえき)している人だって当然います。大量消費につながるこのムーブメント、そもそも今の時代のライフスタイルに合ってる?って。

誰かに「親切」の贈りものを。

消費行動もいいけど困っている誰かに寄付をする、そんな一日にしようという動きが始まったのは2012年のこと。それが「Giving Tuesday(ギビング・チューズデー)」です。金曜、月曜と買って、買ってが続いた火曜日は「分け与える日」、これがコンセプト。

チャリティー募金でも、フードバンクでも、いらなくなった衣類を誰かのために寄付に出すでも、慈善事業のコミュニティに参加することでもOK。とにかくこの日だけは、誰かに「気持ち」を届けるために、自分の身の回りの些細な親切を追求しよう、というアイデアです。

もちろん、贈るものは金品に限りません。「LOVE」や「HOPE」と書かれたメッセージングボードを掲げ、SNSに投稿する人たちもいます。自分にできる範囲で気持ちを届ける、そんな意味合いもあるソーシャルムーブメントは、いまアメリカから世界へと広がりをみせています。

なかには、爆買いの反動(あるいは懺悔心?)からギビング・チューズデーに参加する人ももちろんいるでしょう。決して買うこと自体がいけないのではなく、それも含めて「買うから贈るへ」、いつか未来へのパラダイムチェンジを生むかもしれませんね。

 

Licensed material used with permission by Giving Tuesday
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。