火星に一歩近づいた!?「SpaceX」のテストロケットが飛行実験を正常に完了
イーロン・マスク率いる宇宙開発企業「SpaceX」が、先月27日、ロケット飛行のテストに成功した。
このロケットは、後々には火星への有人飛行も計画に含む宇宙船「Starship」のプロトタイプ「Starhopper」と呼ばれるもので、7月のテストでは浮上しないまま火だるまになってしまったのと同一機体。
今回は、しっかり地面から打ち上がり、上空500フィート(約150m)ほどに達したのちに着陸。飛行は1分弱続いた。着陸後も機体に損傷はなし。この様子については記事の最後に貼ったYouTubeで見ることができるのでチェックしてほしい。
火星へ民間ロケットが有人飛行なんて、きっとまだまだ先の話……と思っていると、思わぬ早さで実現になるかもしれない。先日、中国のネット大手・アリババ集団のジャック・マー氏との対談でも、常人の理解のはるか先をいくAI観を語っていたイーロン・マスク氏が仕掛けていることなので、我々が考えるよりずっと、火星までの“距離が縮んだ”と感じているはずだ。
今回の飛行テストの成功を受け、マスク氏は「いつかStarshipは火星の粗い砂の上に着陸するだろう」ともツイートしている。
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