歩行者を守り、植物を育てる最先端の「自動車の音」
自動車が通り過ぎていったあとには緑が育つ。そんな未来が近く実現しそうだ。
デジタルイノベーション企業の「The Electric Factory」とウルグアイの「Ayax Toyota」が共同で進める「HYプロジェクト」。このプロジェクトでは、環境にポジティブな効果をもたらす自動車の音を創作・デザインしている。
静かすぎるハイブリッドカーや電気自動車は、歩行者がその存在に気づかず事故につながる恐れがあるとして、EUでは2021年までに、自動車の接近を知らせる通知音を発するようにと決定。
そこで「HYプロジェクト」では、さまざま大学の研究によって明らかになった“植物の成長を刺激する特定の周波数”を利用して、自動車が動いていることを周囲に知らせるAVAS (車両接近通報装置)サウンドを開発。
あらゆる車両に実装できるこのシステムは、走行中の自動車の存在を周囲に知らせることで歩行者などとの接触事故を減らすと同時に、道路周辺の植物の成長を促す効果も期待できるのだとか。
人にも環境にも優しい自動車の未来を感じるトピックの今後に注目したい。
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