チクッと胸に刺さる「モノクロアニメ」。MobyがSteve Cutts監督の新作MVを発表。

これは、スマホ依存・無関心などを描いた風刺アニメ。ミュージックビデオとして作られたもので、内容はどれも身近なことばかり。わかってはいるけれど、何が起こるのかつい最後まで確認したくなってしまう。

この作品は、アメリカのミュージシャンMobyの新しいプロジェクト「Moby & The Void Pacific Choir」が発表したMVだ。プロジェクトそのものが、現代社会のシステムに対する怒り・憤り・苛立ちを表現していると言う。衝撃的なシーンも多い。

楽曲のタイトルにもなっている歌詞の一節は「この世界でどうしたらいいのかわからなくなってない?ぼくみたいに」と疑問を投げかける。作中に出てくる少年の葛藤が伝わってくるようにも捉えられる。映像表現は『ポパイ』や『ベティ・ブープ』などの白黒アニメで知られる作家、マックス・フライシャーに影響を受けたそうだ。

“世界一笑えないアニメ”で知られる、
Steve Cuttsが監督。

このたび発表されたMVは、Steve Cuttsの話題作『Man』と同じく、デフォルメされたキャラクターと内容の組み合わせが印象に残る。Mobyもその表現に衝撃を受けたそうだ。ローリングストーン誌にこう語っている。

「何年か前に『Man』を見て、ぶっ飛ばされたよ。ネットで調べてメールアドレスがわかったから、ぼくのために映像を作ってくれないかと持ちかけた。幸運なことに答えはYesだった。『Are You Lost in the World Like Me?』は、疑う余地なしに、ぼくの曲のためにつくられたビデオの中でも最高の作品のひとつだ」。

「Moby & The Void Pacific Choir」のアルバム詳細はコチラから確認できる。

Licensed material used with permission by BEATINK, ,
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。