オシャレなだけじゃない。土に還るアメニティ「Green Box」

白と緑のコントラストが目を引く、シンプルな歯ブラシ。そばに置いてあるのは、デザイン性に優れた収納ボックス……?

© OnMateria

いいえ、じつはこのアメニティキット、緑の部分はすべてリサイクルできるサステイナブル仕様。ボックスは、リサイクル可能部分と、廃棄部分を直感的に分別できるように工夫されたスグレモノなのだ。

「Green Box」と名付けられたこちらは、スウェーデンを拠点とするデザインスタジオ「OnMateria」「地球上で循環し続けるホテル用アメニティ」を目指して考案したもの。

現在、世界中のホテルで提供されているプラスチック製アメニティは、たった一度しか使われないにもかかわらず、毎年何千万個も廃棄され、海洋汚染の一因となっている。

この問題を解決するために、同スタジオがおこなったのは、2つの挑戦。

1つ目は、堆肥化できるプラスチックを原料に使用することで、循環型経済を促進すること。

分別された緑の部分は、10週間のメタン発酵を通して、有機物バイオガスに分解される。

そのバイオガスを使うと、標準的なLED電球を27時間以上点灯させるのに十分なエネルギーを生み出すことができるという。残った有機物は、土壌肥料としての利用が可能だ。

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2つ目は、デザインを通して消費者の環境意識を高めることだ。

ユーザー自らの手で、肌や口内に触れた白部分と、また使える緑部分を分けて入れるようにしたことで、分別すること自体に慣れてもらうことを目指した。

袋に書かれた「COMPOST ME!(わたしを肥料に変えてちょうだい!)」のメッセージも、分別を楽しめるポイントになりそうだ。

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デザイナーのElea Nouraud氏は「何かに影響を与えたいとき、大々的なことをする必要はありません。アメニティのように小さなものが、大きな変化を生み出すのです」とコメント。

今後の実用化が楽しみだ。

© OnMateria/vimeo
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