耳が聞こえない少女の「孤立感」を疑似体験できる動画
先日、イギリスの菓子・飲料メーカー「Cadbury(キャドバリー)」が耳の聞こえない人を支えるキャンペーンを開始した。
それに関連して投稿されたこちらの動画が話題となっている。
© Cadbury/YouTube
「ろう者の私は、会話で置いてけぼりになることがよくあります。」
そう手話で語りかける女性。動画には字幕が付いてはいるが、字幕のところどころに邪魔が入り、女性が何を言っているのかが理解できない。
じつは、それこそがこの動画の狙いだ。
健聴者のほとんどは、日常会話で彼らがどのように困っているのか、理解できていないのではないだろうか?
聴覚障害者たちが普段から感じている「疎外感」を、この動画を通して健聴者も疑似体験できるようになっている、というわけ。
キャドバリーはもっと多くの人に手話を広めようと、「国立ろうあ児童協会」と一緒に手話学習のためのミニレッスンを作成。簡単なことわざや挨拶を表すイギリス手話を、こちらの公式サイトからいつでも学ぶことが可能だ。
サイトには手話レッスンだけでなく、聴覚障害者とのコミュニケーションのヒントやアドバイス、より詳しい手話の学習方法も。
「誰ひとり取り残されない世界」のための第一歩は、こういうところからはじまるのかもしれない。
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