38万のブロックを使い、フェラーリが「本気でレゴを作った」結果
“本気の「レゴ」”を見たことはあるだろうか。
小さなブロックの組み合わせが生み出す可能性は無限大で、公式から巨大な建築のセットが発売されたり、アーティストが創作プロジェクトを手掛けたりと様々な大作が世に送り出されてきた。
ただし、今回はなかでも段違いのスケール。あの「フェラーリ」が本気を出してブロックを積み上げた結果、史上最大級のレゴ作品が完成した。
これは、2018年にフェラーリが限定生産したスーパーカー「Monza SP1」……ではなく、そのすべてを実寸大のスケールで再現したレゴ。
エクステリアはもちろん、メーターやシートまでブロックで完全再現されている。(ただし、ホイールやハンドル等一部のパーツは本物である模様。まさか、このまま動いたり……?)
使われたブロックの数は、なんと38万3615個。重量にして1340kgにも上るそうで、文字通り桁違いの大作となっている。
さて、フェラーリが“本気で”レゴを組み立てたのは、今夏からデンマークのレゴランドで実施される、レゴとフェラーリのコラボ企画を記念してのこと。
目玉となるのは「Build and Race」と呼ばれるインタラクティブ企画で、レゴでオリジナルのフェラーリ車両を組み立て、それをスキャンしてデジタルのレースゲームに参戦できるというもの。
ゲーム内のサーキットは、フェラーリの有名なテストコース「フィオラノサーキット」を模したものらしく、フェラーリ好きにはたまらない体験となっているようだ。
また、LEGO DUPLOコーナーには小さな物理サーキットもあり、子どもたちは組み立てた車両を転がしてレースを楽しむことができる。
近年、楽しみながら創造性を培う手段としてゲームを教育や文化保全に取り入れる事例が増加していて、特に多いのが『マインクラフト』を用いた取り組みだ。
ブロック上のピクセルで構成された仮想世界で、人々と協力しながら無限の創造性を発揮できるのがマインクラフトの魅力。これを現実世界で可能にするという点で、今回のレゴランドの企画は近しいものを感じないだろうか。
レゴならではの創造性と、フェラーリの圧倒的なブランド力を活かした新たなインタラクティブ企画。米カリフォルニアで始まった「Build and Race」は、デンマークの次にイングランドにも展開するとのこと。
日本に入る可能性に期待したい。