飛べる・泳げる!小さな昆虫型ロボットがまるで「天空の城ラピュタ」・・・

この2つの動画を見てみましょう。

まずはひとつ目。羽根つきのロボットが宙に浮いています。羽ばたいて飛べる小型の昆虫型ロボットが開発されたんですね!

しかし、動けるのは空中だけではありません。次の動画を見てみましょう。

今度は水の中を泳いでいる姿が。そう、このロボットは空水両用なんです。飛ぶ・泳ぐを両立するのは技術的にとても難しいと言われていましたが、ついにテストに成功。しかも、サイズに依存しない仕組みだというから驚きます。

空水両用
昆虫型ロボットが登場!

それってすごいの?と思うかもしれません。が、空を飛ぶために必要な羽と水中を泳ぐための羽では、必要な要素が全く違い両立が難しいと言われています。

空を羽ばたいて飛ぶためには大きな羽を使って揚力を生む必要がありますが、水中で泳ぐ際には空気と違い抵抗が強くなるため表面積は小さい方がベター。つまり、真逆の性質でもあるためどちらも成立させるのは至難の技だったそう。

着水後に一度動きを停止し、ゆっくりと泳ぎ始めました。

開発に携わったハーバード大学マイクロ・ロボティクス研究室のケビン・チェン氏はこうコメントしています。

「水中も空中も羽の動きは前後に動いているだけで変わりません。違うのはスピードです」

『天空の城ラピュタ』の小型飛行機
「フラップター」も実現できる!?

残念ながら、今は有線で電力を供給しており、まだ水中から空中へと飛び立つことはできないそうです。が、それはまた次の段階。

今後開発が進めば、ペーパークリップよりも小さい偵察用デバイスとしてなど様々な用途で活躍が期待されています。

さらに注目すべきは「サイズに依存しない」とのチェン氏のコメント。人間が乗れるサイズの乗り物に応用できる可能性についても書かれています。

動画の昆虫型ロボット「Robobee」はその羽を1秒間に120回振動させて空を飛びます。が、羽のあたりを見ると、ちょっと『天空の城ラピュタ』に出てくる小型飛行機「フラップター」に似ているとは思いませんか?

Licensed material used with permission by Wyss Institute at Harvard
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。