「運命は、変えられる」残り物と呼ばれた、25歳以上の未婚女性たち。勇気を出して取った行動とは?

「結婚観」、それはお国柄が色濃く出る価値観の一つ。時代が変わり、結婚に対する自由な考え方が世界に広がりつつある今もなお、古くから残る結婚観が女性たちを苦しめている場合もあります。

現在、ある動画が4月6日の公開から1日で100万viewを達成し、各国で話題となっているのをご存知ですか?

「25歳以上の未婚女性」
=「剰女(残り物の女性たち)」

SK-II_marige market_1「結婚しないと半人前」──中国社会において、25歳以上の未婚女性たちは「剩女」というレッテルを貼られ、揶揄されます。それは北京や上海といった国際的な大都市においても同じで、中国内にとどまらず、ニューヨークタイムズが記事として取り上げるほど世界の注目を集め、議論されるテーマになっています。

両親が娘の「広告」を出す
「婚活マーケット」という習慣

SK-II_marige market_2中国の多くの都市部には「婚活マーケット」という場所が存在し、そこでは両親が自分たちの息子や娘の身長や体重、給与から性格までも記載した個人広告を掲示したり、その逆で釣り合う人を見つけようと婚活広告を一枚一枚比較している光景がよく見られます。

時には、両親が婚活マーケットに自分の広告を出したことさえも女性本人が知らない場合も・・・。婚活マーケットは、 二つの世代間における結婚観の違いを象徴するシンボル。独身女性たちにとっては両親や家族からの大きな重圧を感じ、精神的なストレスを強いられる場となっているのです。

「私たちは『残り物』ではなくて、
単に独身なだけ」

話題の動画は、キャリアを築き自立しながらも「結婚しなければ」というプレッシャーと戦う独身女性たちと、その家族を追ったドキュメンタリー。動画が話題となっている理由は、後半、彼女たちが「両親や友人たち」に向けて取った行動にあります。

「自分の運命は自分で決める」
彼女たちがとった行動とは?

「たとえ独身であっても、私は幸せで、自信に満ちあふれ、素晴らしい人生を送っています──」

動画の後半、女性たちは上海・人民公園の婚活マーケットを「乗っ取る」という行動に出るのです。彼女たちは、公園を埋め尽くしていた「結婚広告」の代わりに、美しいオブジェを飾りました。それは「自分の運命は自分で決めたい」と願う何百人もの女性からのメッセージを込めて作られたもの。自分自身が品定めされるための「結婚広告」を逆手に取って、彼女たちはストレートな心の叫びを大勢の人間に知らしめました。

「結婚のための結婚はしたくない。
運命は自分の手で変える」

SK-II_marige market_4この動画は、『運命を、変えよう。 ~#changedestiny~』というキャンペーンメッセージを打ち出すコスメティックブランドSK-IIが、中国の独身女性たちの協力を得て制作されました。

ここで展示された女性たちの自信に満ちた幸せな姿のポートレート写真は、結婚できない「剩女」という必死なイメージとは正反対。彼女たちは、自分たちがどのように自身を見ているかを伝えると同時に、世界に対しても賛同の声を求めています。

生き方は人それぞれ。自分自身のキャリアや自立が最も大切なことと考えたっていいはず。

そして、彼女たちは純粋に結婚は自然に出会う愛する人とすることを心から望んでいます──そんな当たり前のことが当たり前ではなかった彼女たちの運命、自らが起こしたこのムーブメントをきっかけどこまで変えられるのか要注目ですね。

Licensed material used with permission by SK-II

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。