今さら聞けない「EU」のメリット・デメリット。

EUが国際社会のなかで大きな存在を占めていること、ブレグジットが連日ニュースを騒がせること。その規模の大きさから是非も議論されるようになってきていること。

確かに授業でも習ったんだけど、じつは正直あまり分かってないんです…という人のために「EU(欧州連合)」について、もう少しブレイクダウンしてみましょう。

Kurzgesagtの「Is the European Union Worth It Or Should We End It?(EUは価値あるものか、それとも終わらせるべきか?)」という動画では、EUのメリットとデメリットを解説。

ひとつの分析として、参考にしてみては?

良い点その1.
ヨーロッパの平和と共栄を実現

EUのアイデアが初めて登場したのは、第二次世界大戦中まで遡ります。ヨーロッパは比較的狭い土地にたくさんの国がひしめいている地域なので、その歴史は戦争の歴史と言っても過言ではないほど、戦乱に満ちていました。

しかし、EUによってヨーロッパ全体がひとつになり、栄える方向へと進んだことはひとつのメリットとして挙げられるのではないでしょうか。

良い点その2.
移動や通信の自由化

EUに加盟している国の間では、移動も簡単です。

通信費も安く、モノの移動も自由なので、ヨーロッパ中のさまざまな商品が手に入ります。さらにEUで流通する商品全体には厳しい安全基準が設けられているので、そういった安心感もメリットのひとつ。

良い点その3.
協力して、科学の発展に貢献

科学の最先端を切り拓くために、EUは全体がハブとして機能しています。科学者が移動して協力することも容易になりますし、資金も集めやすくなります。

その結果、科学者人口は世界のたった5%であるにも関わらず、世界の研究成果のなんと25%がEUによるものとなっているそう。

良い点その4.
軍事力を結集して、防衛に当たれる

ヨーロッパの安全保障は、NATOに加盟することでアメリカの影響を強く受けてきました。しかし現在の状況においては、自立した安全保障や防衛をできるようにしていくことが必要なのかもしれません。

EUには、軍事同盟的な側面もあります。いざというときには27ヶ国が協力することで、アメリカ・ロシアに次ぐ、世界第3位の軍事力で防衛に当たることができるのです。

良い点その5.
経済発展にいい影響を及ぼす

EUに加盟することで、大きな経済的メリットを得られるという面も無視できません。隣国への輸出が500%増加し、新しい雇用を生み出すことにもつながります。

近年EUに加盟した国は、加盟しなかった場合に比べてGDPが112%に伸びているという研究結果も出ているほど。

良い点その6.
インフラや社会制度の整備

ヨーロッパには、まだまだ経済的基盤が強くない国がいくつかあります。こうした国々がEUに加盟することで、その協力のもと、インフラや社会制度を整備することができるのです。

悪い点その1.
透明性が担保されていない

懐疑派の人たちは「EUは透明性が低い」と指摘しており、EU議会への不信感から投票率は年々低下の一途を辿っています。

きちんと説明責任を果たし、組織が信頼に足る存在となることが課題とされているんです。

悪い点その2.
大量に流入する移民問題

ヨーロッパは2015年以来、中東やアフリカなどから流入する移民・難民が爆発的に増加し、難民危機と呼ばれる状態に陥っています。一部の国が多数の難民を受け入れて疲弊していて、難民発生の地域に隣接している国は、孤立した状態に…。

今でも難民の流入は続いていて、現時点でさまざまな対策が取られているものの、未だ決定的なものはありません。

悪い点その3.
金融政策が制限される

EUの通過といえばユーロに統一されている、というイメージかもしれませんが、じつはEUに加盟している国のすべてがユーロを導入しているわけではありません。

通貨の調整が自由にできなくなるため、景気のコントロールなどが困難になるのです。ギリシャ危機が大きな問題になったのも、ユーロに関係している部分が大きいのです。

悪い点その4.
地域間格差の拡大

通貨の統一による為替の固定により、地域間の格差も大きく広がっています。EU内での時給は、最低で4ユーロ、最高では40ユーロと、10倍もの開きがあるそうです。

高い技術力を持ち、輸出に強い国がある一方で、そうでない国は困窮しています。

さて、EUは価値あるものか
それとも不要なのか?

確かにEUは、数多くの問題も抱えています。それでも科学力・経済力・軍事力に与えるプラスの影響や、平和への可能性を考えると、必要な存在なのかもしれません。

またヨーロッパが、アメリカや中国といった大国と対等に話し合っていくためにも、その存在は大きい存在だと捉えられているんです。

Licensed material used with permission by kurzgesagt
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