まるで自分の生命を捧げる儀式。

やりたいことをやりたいように学ばせる。

日本の知識を詰め込むような教育ではなく、北欧の自由な教育は、創造性を育みやすいと言われています。

だからなのかもしれません、水槽の中で演奏をするという、突拍子もないアイデアが生まれたのは──。

「生命」を感じる演奏

「AquaSonic」は、デンマークのパフォーマンス団体「Between Music」によるプロジェクト。何といっても、最大の特徴は水中演奏です。

アートディレクターを務めるLaila Skovmandさんは、約10年前にこれを閃いてから、たくさんの努力を積み重ねてきました。

例えば、楽器。水の中でも音が響くように、科学者たちの助言を得ながら、改良をしてきたようです。それに並行して、5人で組まれるオーケストラのパフォーマンスの向上。実際に演奏をしている様子を見ると、水に浸かりながらも、カッと目を見開いていることが分かるでしょう。

息を吐くタイミングまでも計算し尽くされているようなパフォーマンス。

その独自性がゆえに知名度も上がり、デンマークをはじめとしたヨーロッパの国々で公演をしているそうです。

Robert Karlsson. Photo by Jens Peter Engedal
Laila Skovmand. Photo by Per Victor

水の中という死を意識する場所だからこそ、「Between Music」による演奏は、強い生命力を感じられるのかもしれません。

Top Photo by Charlotta de Miranda
Licensed material used with permission by Between Music
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。