60年代初頭の電子音楽界に生まれた衝撃!「モジュラーシンセサイザー」って何?
今の時代、デジタル音楽と聞いてもまったく違和感を感じませんが、ツマミを捻って音を奏でる「モジュラーシンセサイザー」が、60年代に普及し始めた時の衝撃は凄まじいものだったとか。
上の動画は、2015年に公開された映画、『アイ・ドリーム・オブ・ワイヤーズ』のトレーラームービー。モジュラーシンセサイザーの歴史を90分間以上にわたって振り返ったドキュメンタリー作品です。
点滅する光に、ツマミと配線だらけのレトロ・フューチャーな見た目。このメカチックな容姿が特徴で、人気の理由は様々ありますが、自由に音色をいじれるモジュールを、いくつも組み合わせてカスタマイズできるところが大きなポイント。
クルマやバイク、自転車など、カスタムが好きなら身近に感じられるかもしれません。その可能性は無限大で、プリセットの音色に満足できないクリエーターの間では根強い人気を誇っています。
独自のサウンドを生み出せ
2016年6月11日(土)、12日(日)には、モジュラーシンセサイザーの祭典「Tokyo Festival of Modular 2016」が、渋谷Red Bull Studio Tokyoの5Fで開催。そこでは、上で紹介した映画の日本語字幕付きDVDが先行販売されます。
未公開映像が66分も追加されており、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナー、アレッサンドロ・コルティーニをはじめ、ダフト・パンクのカスタムシンセサイザーを手掛けたカナダのシンセメーカー「Modcan」の創設者、ブルース・ダンカン氏のロングインタビューなどが収録。内容が濃い目!
監督を務めたのは、Solvent名義で活動する現役のミュージシャン、ジェイソン・アム。
「音楽家が取材をしなければコアな内容にならない」。
並々ならぬ情熱が注がれているようです。そのため、シンセサイザー初心者がその基礎知識を学ぶために見る教則ビデオとしても◎。スタジオのツアーや、本作のサウンドトラックメイキング映像も見れちゃうシロモノです。関係者の話によれば、4時間バージョンも存在しているようですが、その魅力を語るには全然足りないそう。
電子音でありながら、どこか懐かしさも感じられる音色のため、ロマンが感じられますよね。シンセサイザーに興味を持っているプレイヤーはもちろん、リスナーも要チェック!イベントでは電子音楽家によるレクチャーも受けられます。
2013年度に第1回目となるイベントが開催されたとき、来場者は予想を上回る数だったそうで、一般の若い女性やデート中のカップル、お年寄りなど幅広い世代が集まって行列ができたとか。傍目には難解に思えるかもしれませんが、モチベーションさえあれば誰でも扱えるとの声も。試しに遊びに行ってみては!?
【概要】
■DVDタイトル
『アイ・ドリーム・オブ・ワイヤーズ』(原題:I Dream of Wires)■発売
6月11日(土)より Tokyo Festival of Modular 2016にて税込み4,000円で発売■出演
トレント・レズナー (Nine Inch Nails)、ゲイリー・ニューマン、モートン・サボトニック、ヴィンス・クラーク(Depeche Mode, Erasure) ほか■監督
ジェイソン・アム、ロバート・ファンテナット■web
作品サイト
https://akarifilms.co/i-dream-of-wires/
https://www.facebook.com/akarifilmsco/
https://twitter.com/akarifilm■Tokyo Festival of Modular
http://tfom.info/welcome.html