世界遺産、糺の森が光のアート空間に!(京都・下鴨神社)

今年3月、マリーナベイ・サンズのアートサイエンス・ミュージアムに、1,500平米もの巨大な常設展示「FUTURE WORLD: WHERE ART MEETS SCIENCE」をオープンさせたチームラボ。世界的に注目度の高いエリアを鮮やかに彩るとあって、話題性は抜群。改めてその実力を世界に誇示しました。

そんな彼らが、今度は古都の世界遺産をライトアップ。伝統と革新の融合は、新たな京都の可能性を示唆していると言えるかも。

世界遺産の森に広がる
神秘的な光の空間

舞台は下鴨神社、糺(ただす)の森の中。参道沿いの木々がライトアップされ、妖艶に光り輝きます。

木々の光はそれぞれが自律し、まるでゆっくりと呼吸するかのように強く輝いたり消えたり──。鑑賞者や動物が近くを通ると、光の色を変化させ音色を響かせ、次々と伝播していく仕組み。つまり、長い参道の向こうから光が押し寄せてくれば、その先に人や森に住む動物がいることを意味します。同じ空間にいる他者の存在を普段より意識する仕掛けになっているというわけ。

さらに下鴨神社の楼門の中には、人が叩いたり何かにぶつかったりして衝撃を受けると、光の色を変化させ特有の音色を響かせる球体が。こちらも、それぞれが周囲に呼応し、同じ光の色に変化していきます。

ただし、これらの球体は近くの木の光にも同じように作用。球体の光も、参道の木々の光も、楼門を超えて互いに呼応し連鎖するのです。

本ライトアップは、8月17日(水)から8月31日(水)まで実施。歴史情緒あふれる町並みがいまだに残る京都だからこそ、最先端のテクノロジーとの“かけ算”が魅力的な解を引き出すのでしょう。

これまでとはまったく違う下鴨神社の表情、ぜひあなたの目でチェックしてみて。

【概要】
下鴨神社 糺の森の光の祭
・会期:2016年8月17日(水)〜8月31日(水)
・会場:京都府 下鴨神社(賀茂御祖神社)
・参加費:無料
・開館時間:18:00~21:30

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