してもしなくても自由。それが本来の「性の解放」
早めにセックス経験をしておかなきゃ、なにかと周囲からないしは自分の中にプレッシャーを抱いてしまうことは、男女問わず多くの人にあるかと思います。それを経験したら、自分に自信が付くものなのか、それとも…早まって経験するよりは、自分を大事にするべきなのか。人知れずこんな悩みを抱えたんじゃないでしょうか。
現代社会における性への価値観や、自身の価値観を考え直してみるキッカケに「The School of Life」の動画を紹介します。
“性の解放”運動
諸刃の剣
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“性の革命”が始まったのは1960年代。それは性の解放でもあり、複数の人と性的な関係を持つこと、性交渉の経験を多く持つことを恥じない、そして選択する自由を掲げた運動であります。それは、自分らしく生きていく社会をつくっていくための社会の形成を目標としたものでした。
でも性の解放により、新たな価値観を作られた反面、それは、新たな偏見も生み出していたのです。
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運動以前には、複数の性経験を持つことはタブーとされていたところ、性の解放により、経験数が多いことが普通とするような価値観を作り出しました。そのため、今では立場が逆転し、新たなターゲットを示すこととなりました。それが、“未経験”である恥と偏見です。
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今や、「乗り遅れてしまった童貞(処女)」はそのターゲットとなってしまいました。まだ経験していないというのには、それぞれに理由や事情があるにも関わらず、ただ未経験というだけで「汚名」を着せられているのです。
ちなみに統計によると、20歳〜25歳の約15%がまだ性交渉の未経験という結果がありますが、統計の問題ではありません。
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本来の性の解放の哲学を考え直してみましょう。
それはどんな人に汚名を着せるかということではなく、恥や汚名をなくすための解放なのです。複数の人数と経験したから、経験数が多いから、という意味の「解放」ではないのです。むしろ、選択する自由を持つこと、そして待つことだって許されるような状況になることが解放なのではないのでしょうか。
童貞や処女であることを恥じる社会は、本当の意味で性にオープンな社会とは言えないのでは?
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私たちが目指すべきは、自分たちの「性的嗜好」や経験数などで価値を判断され、悩みもがかずにいられる社会。それこそが、本来の「解放」の意味であるべきなのでしょうか。