恋人との「正しいケンカの仕方」マニュアル

パートナーとケンカをしたことない、というカップルはいないでしょう。他人同士だからケンカをゼロにするのはどうしても難しい。でも、大事なのはケンカをしないことではなく、ケンカになったときにどのような態度を取るかです。いつからか、話し合いをする機会が減ったり、どっちが謝るかをお互い譲らず気まずい空気になったり。遠距離で電話でしか話せないと真意が伝わらなかったり、反対に同棲していてケンカの頻度が多いからこそ、気まずい期間が長くなったり、という悩みもあるでしょう。

今回は「The School of Life」のアニメーションから、正しいケンカの仕方を学びましょう。大事な彼氏・彼女にきちんと謝罪をしたり、話し合いをしたりすることは、本当に大事なことですよ。

仕返しには
百害あって一利なし

ケンカは、私たちが相手の利己的な部分や、頑固な部分、否定的な態度を見たときに始まります。自分の意見や感情をぶつけ、私たちはお互いに傷つけ合ってしまいます。

相手を傷つけるにはいろいろな方法があります。大声を上げたり、音を立ててドアを閉めたり、不機嫌な顔をしたり。でも、相手も自分も、その裏側にあるのは同じ感情です。

「自分はこんなに傷ついた。だから相手を罰しないといけない」

けれど私たちは行政じゃないですし、相手に罰を与えるなんて考え方はするべきではありません。私たちがするべきは、仲直りをしてお互いの関係をより良いものにすることです。

「愛されたい」と
誰もが思っている

私たちは常に、相手に優しくされること、愛されることを求めています。だから、怒鳴られたり閉め出されたり、朝食の間ひと言も口を利いてくれない、なんてことがあると本当に傷ついてしまいます。相手のひどい振る舞いに耐えられなくなるでしょう。

良い関係を築くには、この状態は何の得にもならないということをまず理解すべきです。平穏で優しい感情からしか良い関係性は生まれません。

だからこそ「相手に仕返しをしてやろう」などとは思わず、相手の言葉や態度で傷ついたり、怖い思いをしたときは、そのことをきちんと相手に伝えましょう。そうすれば相手は、あなたを傷つけてやろうと思う気持ちを一度胸にとどめるはずです。

誠意を持って堂々と相手に向き合うことが大切です。

私たちはどちらが強いということも弱いということもありません。どちらかを打ち負かすために話をするのではなく、対等に向き合って悲しい気持ちや怖いと思った感情を相手に伝えて良いのです。

ケンカは時々、長引いてしまうこともあるでしょう。お互いが許すことを拒否している状態は、外からみるとばかばかしく映ります。その行動はただ悲しくなるだけで、全く意味はありません。ただ、自分は愛されていないという気持ちや、理解されないのだという気持ちが大きくなるばかりです。

誰かと関係を築いていく中で、ケンカはどうしても起こるものです。その度、私たちは傷ついて怖い思いをするでしょう。しかしそのような時こそ、偽りのない、まっすぐな気持ちで相手と話し合う勇気を持たなければなりません。

そうすればきっと、より気持ち良く相手と一緒にいることができるでしょう。

Licensed material used with permission by The School of Life
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