道路を安全に塗り分ける「ドイツの塗料」

環境にやさしく、健康づくりや交通の混雑緩和にも役立つ——そんなポテンシャルを日本でも活かそうと、2017年に「自転車活躍推進法」が施行されました。それに伴って、シェアサイクル施設や駐輪場、公共交通機関との連携などさまざまな政策が検討、実施されています。

「自転車通行帯」の整備もそのひとつ。日本国内では青色で塗装された、いわゆる、ブルーレーンと呼ばれる自転車専用道路を見かけますよね。歩行者と自転車を分けて安全な通行に役立っている反面、雨天時はスリップの原因にもなっているのはご存じでしたか?

実はコレ、日本に限った話ではありません。この問題に対して、ドイツのタイヤメーカー「Continental」が動きました。

 開発された「GRIP LINE」は、ゴムの微粒子が混ぜられた塗料。自転車レーンの塗装材料として使うと、スリップ防止の効果をもたらします。この企業、イタリアで100年以上の歴史を持つロードレース「ジロ・デ・イタリア2019」のスポンサー。大会のレーサーだけでなく、全てのサイクリストの交通安全を考えた結果、このような塗料のプロデュースにつながりました。

同時に「廃棄タイヤの活用は環境にも配慮しています」というのは、環境や自転車政策の先進国ドイツの企業らしいポリシー。

クルマの横を抜ける自転車などの往来が激しい東京でも導入されたら、うれしいですよね。

Top image: © 2019 Continental
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。