「道路に映す」がもっとも安全!?親切すぎる「フォード」のヘッドライト
自動車のヘッドアップディスプレイ(HUD)という機能をご存知だろうか。
HUDは透明で、情報は視界と重なるように表示されるため、ドライバーが前方から視点を大きくずらすことなく速度などの情報を確認できるものである。
しかし、現在フォードを含む多くの自動車メーカーが採用しているヘッドアップディスプレイ(HUD)には、ある欠点が。
それは、ドライバーの目線がHUDに集中してしまうことで、広く周囲の情報を得にくいことにある。
ほんの少しの時間とはいえ、周囲の交通状況から目を逸らすだけでも自動車は予想を超える距離を進むわけだ。重要な標識を見逃してしまう可能性は大いにある。
道路から常に目を離さないことこそが安全運転をするうえでの最重要事項の1つであり、同社も研究開発を続けている。
そこで開発を進めているのが、道路に情報を投影するヘッドライト「High-Resolution Headlights」だ。
標識や天候、ナビゲーションに加え、駐車の際に自車の幅が十分に確保されたスペースかどうかまで見極めてくれるようだ。
さらにこのヘッドライト、ドライバーと同時に歩行者にとっても利点が生まれる。
投影された情報はそのまま道路上に映し出され、歩行者もそれを見ることができるため、両者にとっての安全を確保することに。
今まではドライバー目線での安全を確保することに焦点を当てていたのに対して、環境自体に影響を与えるというアイディアは、AR技術(拡張現実)の発展とともに様々な分野において重要な視点なのではないだろうか。
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