Netflixで笑いたい人へ。おすすめ「コメディアン」5人を紹介!
コメディを観るならNetflixだ。
どんどんと新作が公開され、多くのヒット作が生まれ、コメディ好きにとっては最高のプラットフォームになっている。
とはいえ、なにから観るべきか? まだ日本ではその情報があまりない。
少し前にインタビューをした、スタンドアップコメディアンを目指している小林快さんに「おすすめのスタンドアップコメディアン」を5人ピックアップしてもらった。
まずは、アジズ・アンサリですね。
なんだろう……彼はスゴく可愛い(笑)。日本が好きだし、下北沢でライブをやった経験もあって。
Netflixの最新作(『アジズ・アンサリの"今"をブッタ斬り!』)では、「親と年1回に会っているなら、あと40〜50回くらいしか会えないんだよ」とか、そういう話をネタの中に盛り込んでいる。
で、ショーを観ている人に“もっと親と本音で話した方がいいのかな?”と考えさせるんですよ。本当に笑えるからこそ、受け手がイヤな気持ちにならない。
いろんなドラマにも出ていて、Netflixでは観られないんだけど、僕のおすすめは彼のデビュー作『パークス・アンド・レクリエーション』です。これ、ちょーオモシロいっす。
次は、ジェリー・サインフェルド。
個人的にはNetflixの作品よりもYouTubeにころがっている作品の方が好きなんですけどね。「Jerry Seinfeld Stand-Up」ってやつ。Netflixで観てもオモシロいのは間違いないです。
彼がスゴいのは、あまり“Fuck”とか“Shit”を使わないでリズムをとっているんです。英語を話せる人なら分かると思うけど、これらの言葉はテンポを作るためにも使われます。まあ、ラッパーを想像してもらえば分かると思います。
それなのに、音楽のように聞こえるくらい話にリズムがあって、ネタが頭にスッと入ってくるんです。
あと、彼には“Fuck”や“Shit”は口にするだけでもオモシロいから、あまり使わないようにしているという信念もあって。
それでいて笑いをとるから、本当に尊敬しています。
あんまり好きじゃないっていう人もいるんだけど、リッキー・ジャーヴェイスをおすすめしたい。
個人的には大好きです。
今年でゴールデングローブ賞の司会は5回目で、当日の話ではかなりセレブたちをイジっていた。いろんなところから批判されていたけど、それでも彼をオモシロいと言う人が多い。
例えば、太っている人をデブとはっきり言って、ネタにするんですよね。他の人がやったら炎上するんだろうけど、笑える要素がたくさんあって、かなりレベルが高い。
きっと、オモシロいなら何を言ってもいいと思っています(笑)。僕は絶対に真似できませんけど。
トレバー・ノアはチェックしておいて損はないと思います。
めちゃくちゃ人のことを観察してる(笑)。
まず、故郷の南アフリカでアパルトヘイトを経験していて、たぶん、日本のほとんどの人よりも辛い過去がある。これは(『トレバー・ノア 生まれたことが犯罪! ?』として)本にもなっているので、読んでみるといいかもしれません。
話が逸れましたけど、そんな過去があるのにスゴく明るい。そして、誰でも笑えるネタをやるんです。ニッチなところを表現したモノマネを。
人をイヤな気分にさせないのは、彼の過去が影響しているんでしょうね。
最後は僕が大好きなクリス・ロックです。
正直、いろんな想いがあって、かなり語れるんですけど、たくさんの人に伝わらなくなっちゃうんで、分かりやすいポイントを説明しますね。
特徴は声です。『マダガスカル』のシマウマの声を担当しています。もう分かると思うけど、ユニークで、頭に彼の声がいつまでも残るんですよ(笑)。
そんなトーンでパワフルな喋り方をするから、人にメッセージが伝わる。あれを真似できる人はいないと思います。
たぶん最初は、多くの人が「何を言っているんだ?」と感じるかもしれません。情報量が多いんですよ。だけど、その壁をぶち壊すくらいのエネルギーだから、聞いていくうちに理解できるようになって、後々オモシロさを分かるようになるはずです。
とりあえず、Netflixのショー(『クリス・ロックのタンバリン』)から観ていただけると!