バイト中の“立ちっぱなし”問題に一石を投じる「腰掛け」

きっと多くの人が職種を問わずアルバイトを経験し、きっとその多くの仕事は“立ち仕事”だったのではないだろうか?たとえば薬局の薬剤師さんが、アパレルのスタッフさんが、イスに座って接客をしていたら……。いつのまにか立つことがシゴトになってしまったのではないか?

そんな働く人たちの疑問に求人事業を展開する「マイナビバイト」があるプロジェクトを立ち上げた。「座ってイイッスPROJECT」ネーミングからも分かる通り、職場に腰かけられるイスを置くことで働く人の可能性を広げていこうという施策。

これ、アルバイト経験者であれば、誰もが共感するんじゃないだろうか。

Zアルバイターに聞いた
“座ってイイッスか?”な瞬間

Yuki Kubota:焼き肉、アパレル

Z世代のアルバイター代表のみなさん、バイト中に「座ってイイッスか?」と聞きたくなる瞬間ってあると思うんです。

焼肉屋バイトで、私はすごい暇なときに言いたくなる。やることないからいいじゃんって、カウンターとかに寄りかかっちゃってるみたいな(笑)

Aoi Kamimura:ボウリング場

ボウリング場でのバイトなんだけど、やっぱり普通にお客さんがいないときだよね。基本的に座っちゃダメだけど、座って本読んじゃったりすることも。バイト歴長いからとくに何も言われないし。

Yuma Nishiie:カウンターの寿司屋

飲食店なんだけど、お客さんがL.O後にダラダラ喋っているとき。まじで座らせてほしかったな......。

Azuki Suzuki:インドカレー屋さん

インド人はめっちゃ座らそうとしてくるよ。「アナタ、スワル。オッケーナ?」って。

Yuki Kubota:焼き肉、アパレル

笑……たしかに、海外行くとみんな座って接客してて、日本とのギャップを感じるよね。

Nagisa:イタリア料理店

羨ましい……。イタリアンのキッチンで12時間とか立ちっぱなしのことあったな。動き回らなきゃいけないから「座ってイイッスか?」なんて思うタイミングもなかった。

Anne Kuninaka:スタバ、クラフトビール屋さん、祭りの屋台の売り子

私は結構座れるバイトばかりだったかも。スタバとクラフトビール屋さん、あとお祭りの屋台の売り子は座れなくて足もげそうだった。今は基本的に座っての作業だから、もはや立たせてほしいくらい。

Yuki Kubota:焼き肉、アパレル

私もアパレルバイトのときはずっと立ってた。常に歩き回ってて止まらないから、“イイッスかチャンス”がそもそもない。歩き回るより、同じ場所に立ちっぱなしとか、座りっぱなしが辛いんだよね。

じゃあ逆に当たり前に立ってたけど、座るチャンスがあるバイトでも、なんで立って働くんだろう?

接客中にイスに座らせない理由
「なんとなく」25.6%

©株式会社マイナビ

マイナビバイトが行った実態調査によると、雇用主がイスに座って接客をしても「いいと思っている」との回答は意外にも73.3%と高い。それに対し、許可しない理由の25.6%が「なんとなく・特に理由がない」に回答した(いやいや、なんとなくって……)。

そう、アルバイト業務が立ちっぱなしの理由、私たちが疑うことなく当たり前に立っていたのは、“なんとなく”が原因だったってこと。

©株式会社マイナビ

実のところ、イスに座らないもっとも多い理由は「お客さんからの印象の悪化を防ぐため」の回答33.8%であることにも着目したい。もっともらしい理由かもしれない。でも、自分がお客として訪れた店で座って接客されたらどう?

もちろん、職種やサービスによっては立つことが前提の仕事もたくさん。でも、レジ打ちだったら?受付などのカウンター業務だったら?

上の円グラフを見ていただきたい。イスに座って接客されても8割近くが「気にならない、問題はない」と回答。ここに、サービスを提供する側とされる側の認識のズレがあるのは明白だ。

「座ってイイッス」が
アルバイト環境にもたらすもの

このギャップを埋めるべく開発されたのが「腰掛けられるイス」。同プロジェクトを通して、働き手にとっての快適なアルバイト環境と、雇用主にとっての人材確保や定着のきっかけづくりを目指しているという。

そうは言っても礼節やマナーを重んじたり、“おもてなし”ありきの日本。座れればそれでいいというものでもないはずだ。それでも、働き手のパフォーマンスが上がれば、提供される側へのメリットも多くなるような気がしてしまうのは筆者だけだろうか。

立ちっぱなしのアルバイターのみなさん、「座ってイイッス PROJECT」どう思います?

マイナビバイト公式チャンネル / YouTube
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