95歳、認知症のおじいちゃん 大好きなピアノの前に久しぶりに座ると・・・指先は覚えていた!
この動画の主人公95歳の元ピアニストは、認知症を患い介護施設での生活を続けています。「もう一度ピアノを弾かせたい」介護スタッフの働きかけに、イギリス全土から、応募が殺到。そして、まさかの再会が。心温まるセッションの始まりです。
認知症のおじいちゃんと
「セッションしてくれる人募集」
95歳のEdward Hardyさんは、40年近くに渡ってジャズバンドでピアニストとして演奏をしてきました。ところが、認知症を患ってからは、妻と離れひとり介護施設での生活を送っています。ピアノにも触れる機会は減り、もちろんバンドを組んでセッションするような仲間もいません。
元気のないEdwardさんを気にかけたのは、施設職員Sam Kinsellaさん。孤独なおじいちゃんを励ましたいと、彼はイギリスの広告記事にこんなメッセージを掲載しました。
「95歳のおじいちゃんと、セッションしてくれるミュージシャンを募集しています」
イギリス全土から応募が!
さらに、人生最高のプレゼント
すると、イギリス全土から80人を超えるミュージシャンが、Samさんの呼びかけに賛同。Hardyさんとのセッションに協力したいと申し出があったそうです。この人々の温かい反応に感激したHardyさん。ところが、サプライズはこれだけではありませんでした。
なんと、35年間以上前に連絡が取れなくなっていた、かつてのバンドメンバー3名から連絡が。予想もしなかった、久方ぶりの再会を果たすこともできたのです。
Hardyさんは「Mirror」の取材に対し、こう喜びを表現しています。
「こんなにも多くの人が、私とのセッションを楽しみにしてくれるなんて。そのうえ、まさか古いメンバーたちに、またこうして出会えるとは…夢のようだよ。何年も演奏したくて仕方なかったんだ。こうしてセッションしているだけで、若返っていく気分だよ」
指先に記憶されたメロディ
「音楽の持つ力は、我々の想像をはるかに超えたものがあります。特に認知症の患者たちへの音楽の効果は大きく、活力が戻ったり、喜びを与えてもくれるものなのです」
施設スタッフSamさんの言葉は、まさにHardyさんに現れた変化を肯定するもの。人生の半分近くをピアノと共に過ごしてきた元ピアニストの演奏が始まります。
じっと、黙ったまま鍵盤を見つめるHardyさん。
一音ずつ、音色を確かめるように鍵盤を鳴らしていきます。
そして…演奏が始まりました。
控えめながら軽やかな音色。95歳、人生最高のジャズセッション。続きは動画でどうぞ。