生死の分かれ目は、ビヨンセ?それともレディー・ガガ?

ニューヨークのコロンビア長老派教会医療センターが、ある40曲のプレイリストを発表しました。

年代やジャンルを問わないヒットナンバーの数々がそろっていますが、その曲たちは、なんと心肺蘇生のBGMとしてつかわれているのだそう。ではまず、リストインした曲をいくつか聴いてみてください。

ご存知、レディー・ガガのデビュー曲「Just Dance」。初登場時はすぐに人々に知れ渡らなかったものの、全米のダンス・クラブでかかったことから、瞬く間にヒットチャートを上昇。楽曲だけじゃなく、エピソードもエネルギッシュです。

Dancing Queen」は、言わずと知れたアバのヒット・ナンバー。これを聴いて、身体が動かない人っていないんじゃないでしょうか?まさに、身もココロも“踊る”一曲です。

CMや数々の映画のサウンドトラックに使用され、カバーしたアーティストも多いビヨンセの「Crazy in Love」。日本では女性お笑い芸人のネタのBGMにもなっていますね。

 さて、これらの曲が心肺蘇生に大きく貢献する共通点とは何でしょう…?

救命措置にも“リズム”が重要!

その共通点とは、曲のビート数。人間の心臓が一般的に1分間で約60〜100回の鼓動を打つと言われる中、心肺蘇生における胸部圧迫の推奨速度は100回。そのbpm(Beats Per Minute)に当てはまる曲がプレイリストに選ばれていて、リズムに乗りながら救命活動をするというわけです。

40曲もあるのですから、せっかくなのでお気に入りのトラックをチョイスしましょう。「マーヴィン・ゲイやクイーンが流れる救命活動現場って…?」とすこし心配になってしまいますが、ご安心あれ。何しろこの蘇生法、が患者の生存率向上に寄与していることがちゃんと医学的に証明されているのですから。

安心できるリズムを求めて

人にはそれぞれ“ノリやすい”リズムがあるといいますが、平常時の心臓の鼓動速度に近いbpmの音楽、これがやはり一番落ち着くのだそう。お母さんのお腹の中にいた時から、わたしたちの近くにはリズム(鼓動)が存在していて、ある程度のリズムの中に身を置くことで人間は無意識に安心するのだとか。

音楽が人の命まで救うとなると、身体とリズムが本当に密接に関係していることがわかりますよね。音楽を好きでいることに論理的な根拠は必要ないものだとも思いますが、自分が一番落ち着けるビートを見つければ、お気に入りの曲をさがしやすくなるのではないでしょうか? 

命を救う、40曲のプレイリスト

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