「φ48.6」から広がる、間伐材のストーリー

「φ48.6」。

これは、鉄の単管システムの企画寸法のこと。工事現場などで、鉄パイプを使った足場を見たことがある人も多いでしょう。

岡山県のココホレジャパンという会社が、木の密集を防ぐために間引いた間伐材を、この寸法に削り出す加工をして販売していると言います。一体、なぜ?

φ48.6=モクタンカンの
発想がおもしろい

なぜなら、この寸法に合わせて木を削り出すことで、既存のクランプ(単管を組み立てる金具)を流用できるようになるからです。

つまり、木材とクランプを組み合わせるだけで、椅子からベッドまで、ありとあらゆるものがとても簡単に作れるようになる、ということ。

その名も「モクタンカン(木単管)」。

モクタンカンを使って
「カンタンDIY」

クランプは、とにかく組み立てがカンタンです。

必要な道具も、のこぎり、ヤスリ(240番程度)、ラチェットレンチ(サイズ17)、あるいはモンキーレンチだけ。ボルトを1本締めるだけで木単管を固定でき、ゆるめれば分解できるという、いたってシンプルな作り。

しかも、従来の単管に比べてモクタンカンの重さは1/3ほど。少人数でも持ち運びしやすく、組み立ても可能です。自分の好きな長さにのこぎりで切れるのも、従来の単管と異なる、嬉しいポイント。

さらに、自分好みの色に塗装もしやすいので、インテリアにも使えます。

50年後、100年後の
森を考える

日本には森林が多く、全国どこでも木の加工技術は成熟しています。間伐材をモクタンカンに加工する技術はいたってシンプルです。この商品が広まっていけば、より林業を身近に感じてもらえて、森の将来を考えることにも繋がるかもしれません。

「モクタンカン」には、森と寄り添って生き、未来に向けて自分たちの森を残す、という願いも込められているのです。

Licensed material used with permission by 木単管(モクタンカン)
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。